2009年11月28日土曜日

英文メールの相手、男性か女性か?

拙いながらも英語でブログを書いている私は、ときどき海外の方から英文メールをいただきます。いただいたメールの内容を見ると、どうやら私が英語で書いているブログは意味が通じているらしいことが分かり、少しほっとします(英文ライティングは苦手なもので)。

ところで、そうした英文メールに返信をするとき、戸惑うことがあります。

先方のお名前から判断して、先方が男性か女性か、分からないことがあるのです。これだと、Mr. とお呼びすればよいのか、Ms. とお呼びすればよいのか、分かりません。

私の場合、先方のお名前と文面だけで性別を判断できないときは、先方のお名前をインターネットで検索します。特に、イメージ検索(Google 画像検索など)は便利です。イメージ検索で先方のお名前を検索したときに、女性の画像ばかり出てきたとか、その画像があるウェブサイトの内容から女性のお名前と判断できる場合、おそらく先方も女性なのだろうと推測できます。

良いことかどうかは分かりませんが、先方のメールアドレスをインターネットで検索するのも一つの手です。先方は、もしかしたらウェブサイトを持っているかもしれません。そのサイトの内容から、男性か女性かが判断できることがあります。

しかし、それでも、先方の性別が分からないことがあります。そうした場合、本当に困ってしまいます。Dear Sir or Madam も、この場合は変でしょうし。こうした場合の対処法は、私にはいまだに分かりません。

2009年11月5日木曜日

あるシャイな17歳からの相談

イギリスの新聞 Daily Telegraph のウェブサイトで、興味深い記事を見つけました。

現地時間2009年11月2日に掲載された(電子版で確認)"I’m a gay teenager in turmoil over my failure to make friends or start a relationship" という記事です。

友達作りができない、悩んでいるという17歳のシックス・フォーム・カレッジの男子生徒が、Lesley Garner 氏(ジャーナリスト、アーティスト)に相談をし、同氏が紙面上で答えるという内容です。

こうした人に対するアドバイスとなると、(少なくとも)私がよく見るのは、「お前は甘えている」などと相談者を非難し、自分自身が変わらないと事体は好転しないと指摘し、「自分を変えるよう努力しろ!」と説教をする(ただし、具体的にどう努力をすれば良いかは教えない)というものです。

これに対し、Garner 氏のアドバイスは違います。まず、"I am very sorry that you feel so confused and lonely..." と、相談者に共感の姿勢を示しています。その上で、相談者自身が変わるよう努力する必要があることを指摘しつつも、具体的にどう努力すればよいかを懇切丁寧に教えています。その努力の方法も、相談者の事情を考慮しない難しいものではなく、まずは易しいことから始められるものです。

もし私が同じような相談を受けた場合は、Garner 氏の対応を参考にしようと思います。

それにしても、この相談者、(友達がいないので)自由時間は、家でパソコンやゲームをするばかりだそうで、日本でいうひきこもりの気があるように感じます。日本のみならず、イギリスにもこういう若者がいるんですね。しかも記事を読む限り、相当数いるようです。

2009年10月9日金曜日

日本の固有名詞を英語で検索

ふとした思いつきで、自分の母校の英語名をインターネットで検索したところ、ただならぬサイトを見つけてしまいました。私の母校の元英語教師(海外ご出身)が作った英語サイトなのですが、学校に勤務した当時の同僚の先生を名指しで強く批判しています。これは穏やかではありません(ただし、そのサイト主の元先生も、実名でサイトを運営されています)。

それにしても、自分の母校の名前を英語で検索するというのは、今まで経験したことがありませんでした。

自分の母校の名前に限らず、日本の様々なもの(人名、地名、その他固有名詞など)を、私は英語で検索したことは意外にありません。英語で検索してみると、思わぬ発見があるかもしれないと思いました。

例えば、日本の歴史上の人物名を英語(ローマ字になりますが)で検索すると、どのような検索結果が出てくるか。日本では有名なのに海外ではそうでなかったり、逆に海外では極端に知名度が高い人物がいると聞いています。また、地名を英語で検索すると、どのような検索結果が出てくるか。観光地などは、もしかしたら英語サイトでよく紹介されているかもしれません。

Hikikomori、Futoko といった言葉も検索してみると面白いかもしれません。

普通の検索だけでなく、Google Book Search新しいウィンドウで開く)で本の中身を検索するのも、面白そうです。

2009年10月2日金曜日

YouTube で見る国際機関・組織の動画

国際的な動画サイト YouTube には、国際機関・組織の動画が多数公開されています。各機関・組織のウェブサイトに行くと、YouTube 動画が埋め込まれていることもあります。

今回は、YouTube で公開されている国際機関・組織の動画をご紹介します。どの機関・組織を取り上げるか、順番はどうか、等は私の好みで決めました。経済関係が多いです。

こうした国際機関・組織の動画は、おそらく日本語ではほとんど公開されていないのではないかと思います。これらの動画を見ることができるのは、英語を勉強した者の特権です。

※ リンク先のページには動画が埋め込まれています。動画が自動的に再生する場合があるので、ご注意ください。

国連
http://www.youtube.com/user/unitednations
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ユネスコ
http://www.youtube.com/user/UNESCOVideos
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↑ なぜかNHKの動画が。世界遺産の動画は魅力的ですね。

OECD(経済協力開発機構)
http://www.youtube.com/user/oecden
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IMF(国際通貨基金)
http://www.youtube.com/user/IMFWEB
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World Bank(世界銀行)
http://www.youtube.com/user/WorldBank
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Asian Development Bank(アジア開発銀行)
http://www.youtube.com/user/AsianDevelopmentBank
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WHO(世界保健機関)
http://www.youtube.com/user/who
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EU
http://www.youtube.com/user/eutube
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World Economic Forum
http://www.youtube.com/user/WorldEconomicForum
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* * * * * * * * * *

OECD の World Economic Outlook(世界経済見通し)など、こうした国際機関・組織が発表したものは日本のメディアでも報じられることがあります。しかし、それらは二次情報ですし、詳細までは分かりません。そこで、私などは一次情報を確かめるべく、発表元の国際機関・組織のウェブサイトに直接アクセスすることがあります。

2009年9月23日水曜日

フリーライダー

経済系の英字新聞や英文雑誌を読み続けています。英語の勉強と、経済の勉強・情報収集が目的です。具体的には、Financial TimesWall Street JournalThe Economist あたりを読むことが多いです(読みこなせているわけではありません)。

ただし、私にはお金がないので、インターネットで無料コンテンツを読んでいます。

私が無料コンテンツを読んでも、新聞社や雑誌社は儲からないだろうなと思います。

ときどき、コンテンツ内の広告をクリックすることはあります。ですが、クリック先の企業のサービスを利用したり商品を買ったりすることはありませんから、私がクリックしても、新聞社や雑誌社は実質的に収益を得ることができているのだろうかと思うこともあります(広告掲載には、どういう契約がなされているかは知りませんが)。

例えばこの前、The Economist の日本に関する記事を読んでいたら、ハーバード大学ビジネススクールの広告を見つけたので、興味を感じてクリックしたのですが、私がハーバードのビジネススクールに留学する見込みは全くありません。このほか高級ホテルとか、私が見ている経済系の英字新聞、英文雑誌のウェブサイトには、私とは縁遠そうなハイソな広告が多く、いつもクリックするだけで終わってしまいます。広告を掲載した企業が、「クリックしてわが社のサイトを見てもらえるだけでも良い」と考えているのであれば、それでいいのですが。

そんなことを考えていたら、私もチェックしていたニュース雑誌 Far Eastern Economic Review 誌が廃刊というニュースが飛び込んできました。広告収入と購読者数の減少が背景にあるとか。私のような読者のせいか…?

2009年9月17日木曜日

やさしいひきこもり英語-school refusal

school refusal は、直訳すると「学校拒否」です。学校が児童生徒を拒否するのか、児童生徒が学校を拒否するのか、いろいろ想像が膨らみますが、実は言うとこれは、日本で言う「不登校」「登校拒否」のことにほかなりません。

私は、この school refusal という言い回しには、いつも違和感を覚えています。なにやら、児童生徒が能動的に登校を拒否するようなニュアンスを感じるからです(もしかしたら、そういうニュアンスはないのに、私が勉強不足でそうしたニュアンスを感じているだけなのかもしれませんが)。

とあるアメリカの論文は、不登校を「学校に出席することについての深刻な感情的苦しみ; 不安やかんしゃく、うつ、身体症状を含むこともある」(Severe emotional distress about attending school; may include anxiety, temper tantrums, depression, or somatic symptoms)と説明しています(Fremont, 2003)。これを refusal という言葉で表現するのは不適切です。

なお、似て非なる言葉に truancy があります。これも、学校に通っていない児童生徒を意味することに変わりはないのですが、「怠学」という意味です。

不登校や怠学の話は英語圏でも聞くことがありますが、ひきこもりについては、どういうわけか、英語圏ではほとんど聞きません。

[関連ページ]

◇ 不登校は日本だけでの問題ではない。なのに、ひきこもりは…?ニートひきこもりJournal

[文献]

◇ Fremont, P.W. (2003). School refusal in children and adolescents. American Family Physician, 68(8), 1555–1561.

2009年9月3日木曜日

英字新聞-特定個人の報告、論評を読んでるみたい

英語の勉強のために、できるだけ毎日英字新聞のウェブサイトを見るようにしています。

ここ数日は、日本関係の記事を読むことが多いです。というのも、日本で初めて起った本格的な政権交代を、英米の新聞社がどのように報道しているかが気になるからです。ちなみに、鳩山氏の話題の論文 "A New Path for Japan"(New York Times に掲載)も読みました。 "A New Path for Japan"(新しいウィンドウで開く

ところで、英字新聞の日本に関する記事を追い続けていると、常々気になることがあります。それは、新聞社にもよるのかもしれませんが、日本に関する記事を書いている記者はだいたいいつも決まっていることです(当たり前と言えば当たり前なのですが)。例えば、Financial Times であれば、David Pilling 記者や、Michiyo Nakamoto 記者、Wall Street Journal なら Yuka Hayashi 記者の名前をよく目にするような気がします。New Yorkt Times では、以前 Norimitsu Onishi 記者の名前をよく見かけたのですが、異動でもあったのか、最近は日本関係の記事では名前を見ることはありません。

このため、英米の新聞記事を読んでいると、特定個人による報告、論評を読んでいるという感覚になります。

英米の新聞は、日本のそれとは違って署名記事が多いため、このように感じるのでしょう。英米ではむしろこれが普通なのだろうと思います。私はまだこの感覚には慣れませんが、それはまだまだ英字新聞を読みこんでいない証拠にほかなりません。

2009年8月14日金曜日

「軽度発達障害」は英語で何と言うのか

ひきこもりの背景因子の一つとして、発達障害(障碍)が挙げられることがあります。

私が書いている拙い英語ブログでも発達障害について触れようかと思っているのですが、「軽度発達障害」を英語でどう言うかが分からず、困っています。

■ 発達障害

まず、それ以前に、「発達障害」の英訳が載っていない学習和英辞典(語彙数10万語レベル)がゴロゴロあることに驚かされました。発達障害という用語は、一般にはそれほどマイナーなのでしょうか。

発達障害の英訳としては、developmental disorder(Google検索結果 459,000件)developmental disease(48,900件)developmental impairment(34,600件)developmental problem(24,700件)などの言い方があります。

■ 広汎性発達障害

広汎性発達障害は、pervasive developmental disorder と言います。

■ 軽度発達障害

さて、問題の軽度発達障害ですが、少なくとも私が調べた範囲では、和英辞典には全く和訳が載っていませんでした。

ですが、学術文献を調べたところ、多くの日本の学者は "mild developmental disorder" という訳を用いていることが分かりました。"mild" が「軽度」に対応する言葉のようです。

しかし、この "mild developmental disorder" という訳、Google で検索すると、44件しかヒットしません。しかもその多くは、日本語圏のサイトです。他にも、"slight developmental disorder" "minor developmental disorder" という訳もあるようですが、いずれも Google で検索してもほとんどヒットしません。

軽度発達障害は、本当に、英語で何と言うのでしょうか?もしかすると、軽度発達障害という言葉は、日本語圏だけの言葉なのでしょうか?不勉強なもので、分かりません。

2009年8月6日木曜日

各政党の英語名

衆議院選挙が近づいています。今回は、各政党の英語名を取り上げてみます。

■ 自由民主党

Liberal Democratic Party

そのままです。世界各国で見られる政党名ですが、"of Japan" がついていません。英字新聞ではよく LDP という略称で書かれてあります。

[訂正]

世界各国で見られる政党名で、特に "Liberal Democratic Party of Japan" と呼ぶこともあります。(2010年7月1日)

■ 民主党

The Democratic Party of Japan

そのままです。世界各国で見られる政党名ですが、"of Japan" がついています。英字新聞では、よく DPJ という略称表記を見ます。

■ 公明党

New Komeito

日本語名がそのまま英語名になっています。"Fair Party" とか "Clean Party" とかではないのですね。

英語名にしては、珍しく "Party" がついていません。"New" がついているのは、新進党に合流したときに、一度解党したからでしょうか?

■ 日本共産党

Japanese Communist Party

「日本共産主義者党」かとも思ったのですが、"Communist" には「共産主義者」という意味のほかに、形容詞で「共産主義の」という意味もあるそうです。

■ 社会民主党

Social Democratic Party

そのままです。世界各国で見られる政党名ですが、"of Japan" がついていません。

■ 国民新党

The People's New Party

"The People's" は「国民の」、"New Party" は「新党」。

■ 改革クラブ

Japan Renaissance Party

「改革」を "Renaissance" と訳しています。「日本ルネッサンス党」。

■ 新党大地

公式ウェブサイトや衆議院ホームページを見ても、英語の正式名が分からなかったのですが、"New Party Daichi" と訳されている例が多いようです。

■ 無所属(※政党名ではありません)

Independent

「無所属」と言うとどこにも所属していないという印象を受けますが、"Independent" と言うと独立して活動しているという印象を受けます。

2009年8月5日水曜日

「子ども・若者育成支援推進法」の英語名

今年7月1日に成立した「子ども・若者育成支援推進法」(一言で言うと、社会的自立に困難を抱える子ども・若者の支援体制を整備するための法律)を英語で何と言うのだろうと調べたのですが、分かりませんでした。この法律について、英語ブログで書いてみようかと思っていたのですが。

衆議院や参議院のウェブサイト、さらには内閣府の青少年育成ページの英語版を見てみたのですが、新しく成立した法律については何も触れられていませんでした。閲覧者数が(おそらく)少ない外国語ページですから、仕方がありません。特に衆議院の英語版ウェブサイトは、衆議院が解散されたということで、かなりの情報が閲覧できない状態になっていましたが、これも時期も時期なので、仕方がありません。

メディアはこの法律名をどう訳したのだろうと調べてみたのですが、分かりませんでした。この法律が成立したというニュースは、共同通信社を通じて "Law enacted to support reclusive youngsters" というタイトルで英文で配信されたのですが、この配信記事にも、法律名の英訳は載っていませんでした。

日本の法律名の英訳は、いったい誰がするものなのでしょうか?国会で英語名が決まるのでしょうか?ドイツ語訳は?フランス語訳は?

何にしても、「子ども・若者育成支援推進法」の英語名が分からないので、英語ブログでは私なりの訳を書いておこうと思っています。今のところ、"Act for Measures to Support the Development of Children and Youths" にしようかと思います。我ながら、上手い訳ではありません。

2009年7月26日日曜日

やさしいひきこもり英語-cocooning, Hobson's Choice

■ cocooning

The Popcorn Report: Faith Popcorn on the Future of Your Company, Your World, Your Life"Cocoon" に「ひきこもる」という意味があるらしいと知って調べてみたのですが、どうも違ったようです。

"Cocoon" というと「繭(まゆ)」などという意味ですが、90年代になって、マーケティングコンサルタントの Faith Popcorn 氏により、別の意味で "Cocooning" という言葉が有名になったようです。

この言葉については、次のサイトの Whatis.com の説明(英語です!)が詳しいので、ご紹介します。

cocooning
(新しいウィンドウで開く)

「ひきこもり」というよりはむしろ、「巣篭もり」に近い言葉でしょうか。「巣篭もり消費」とかいう、あれです。

※ 記事中の画像(Amazon.co.jp へのアソシエイトリンク)は、"Cocooning" という言葉を生み出した Faith Popcorn 氏の著書 The Popcorn Report: Faith Popcorn on the Future of Your Company, Your World, Your Life です。

■ Hobson's Choice

えり好みが許されない選択のこと。

Hobson というのは昔の英国人で、貸馬屋を営んでいたそうです。この人が、馬を貸す際、えり好みを許さなかったことから、こういう言い方が広まりました。

ひきこもり、特に長期ひきこもり経験者が就労をする際に、「仕事をえり好みしていてはならない」「何でもいいから仕事に就くことが大事」という声を聞くことがあります。私もそのように考えていました。

ですが、キャリアカウンセラーの方のお話を伺うと、それは間違いで、自分にできること(できないこと)や、向いていること(向いていないこと)を見極めることが重要とおっしゃっていました。

いったい、どちらが正しいのでしょうか?

2009年7月23日木曜日

やさしいひきこもり英語-social withdrawal

斉藤環氏による「社会的ひきこもり」という言葉は、"social withdrawal" という、アメリカ精神医学会の診断基準である『DSM-Ⅳ精神疾患の分類と診断の手引き』に出てくる用語の訳です(斉藤, 1998)。

social は「社会的な」「社会の」などという意味です。 withdrawal には様々な意味があるのですが、その中に「ひきこもり」という意味もあります。ただ、日本で言う「ひきこもり」とは意味が違うのではないかと思います。

"social withdrawal" は、DSMを参照するような専門家のみが使う専門用語というほどのものでもなく、一般にもある程度使われている言葉のようです。

私は一時、Google ニュースアラートで "social withdrawal" をキーワードに設定していたのですが、ヒットした記事は、うつや統合失調症、高齢者によるひきこもりに関するものが多かったように思います。

これらとは別に、子どもの "social withdrawal" に関する情報を目にすることがあります。これはよく分からないのですが、少なくとも Kenneth Rubin 氏などメリーランド大学関係の学術文献については、仲間集団に入れない子に関するものです(姉妹サイト「友達がいない子」参照)。ときどき日本のひきこもり関連文献でメリーランド大関係の "social withdrawal" に関する研究を引用したものが見かけますが、誤解があるのではないかと感じることがあります。

これら以外の場面でも、英語圏で "social withdrawal" という言葉を見かけることがあります。中には、日本のひきこもりに関する記事で "social withdrawal" という言葉を見かけることもありますが、そうでない場合も多いです。

[文献]

◇ 斉藤環(1998)『社会的ひきこもり-終わらない思春期』PHP研究所

2009年7月18日土曜日

日本語の能力と英語の能力は、相関する

日本語の能力と英語の能力は、相関すると言われます。

よく分からないのですが、国語力がしっかりしていると英語力も伸びやすいし、逆に国語力がおろそかだと英語力は伸び悩みやすいのでしょうか。

とすると、国語の能力を伸ばすと、英語力を伸ばすことにもつながるのではないかとも思うのですが、定かではありません。

逆に、英語の勉強をして英語力を伸ばすと、国語力は伸びるのでしょうか?それとも逆に、国語を使う機会が減るため、国語力は落ちるのでしょうか?

なんだか分からなくなってきました。

* * * * * * * * * *

大学受験レベルの話をすると、大学受験レベルの英語も、やはり国語の成績とある程度相関するのではないかとも思います。例えば英語の長文読解問題などは、国語の現代文の読解の問題と、相通じるところがあります。

ただ、英語は国語(特に現代文)に比べて、努力が目に見える形で反映されやすい科目ではないかと思います。

今の受験事情はよく知りませんが、私が高校生の頃は、国語は、現代文と古文・漢文に分かれていました。あるベテランの国語教師のお話によると、古文・漢文は、暗記等である程度点数が取れるので努力が反映されやすいが、現代文はそうもいかないとのことでした。

英語にしても、古文・漢文と同様ではないかと思います。単語やイディオム、文法事項、語法などを覚えると、それだけ点数に反映されやすいです。

なお、私は国語はとても苦手だったのですが、英語は得意でした。国語と英語の偏差値の差は、10ぐらいありました。文系クラスにいたのに、クラス担任も3年間ほとんど国語の先生だったのに、どうしてこうも国語が苦手だったのでしょうか?

2009年7月11日土曜日

「庭球」という言葉、はじめて聞いた

ひょんなことから、「庭球」という言葉を知りました。「テニス」のことです。恥ずかしながら、うん十年生きていて、初めて聞いた言葉です。

この「庭球」という言葉、比較的よく使われているようで、Yahoo! Japan で検索すると、「早稲田大学庭球部」「多摩市硬式庭球連盟」「一橋庭球倶楽部」などかなりヒットします。

しかし、「庭球」という言葉よりも、英語の tennnis をそのままカタカナにした「テニス」の方がよほど定着しています。先ほどの Yahoo! Japan の検索結果で言えば、「庭球」が約2,470,000件ヒットなのに対し、「テニス」は約103,000,000件で、検索結果に40倍もの差があります。

スポーツ名を漢字表記したものは「庭球」のほかにも、「蹴球」「排球」「籠球」「塁球」「送球」などがありますが、翻訳者の方には悪いですが、どれもあまり(あるいは全く)聞いたことがありません。「蹴球」「籠球」などは、読み方すら分かりませんし、「塁球」にいたっては、広辞苑クラスの大型国語辞典でも出ていないことがあります。英語をそのままカタカナにした「サッカー」「バレーボール」「バスケットボール」「ソフトボール」「ハンドボール」の方が、よほど通りがいいです。

しかし、「野球」「卓球」なら、定着しています。「ベースボール」とか、「ピンポン」「テーブルテニス」という言い方もしないこともないですが、漢字表記の方が定着しているのではないでしょうか。

定着した漢字表記と定着していないそれと、どうしてこのような差が出たのか、私には分かりません。

2009年6月28日日曜日

英字新聞読んでるの、ひけらかすな!

職場に Financial Times が置いてあるとか、そうしたハイソな環境で暮らす人には縁のない話かもしれませんが、人前で英字新聞を開くと、「や~だ、この人、ひけらかしている」「見せびらかしている」「イヤミなやつ」と不快感を与える場合があると聞きます。

私も以前は、ひきこもりデイケアで英字新聞を何度も持ち込んだことがあったのですが、この話を知ってからはやめました。実際はひけらかしなどが目的ではなく、いつでもどこでも英語の勉強ができるように持ち歩いていたにすぎないのですが、他の人はそうは思わないかもしれません。

そんな私ですが、英字新聞の取り扱いについて判断に迷う状況に直面したことがあります。会話の最中、英字新聞に書いてあったことを引き合いに出してああだこうだと話そうとしたのですが、こうした場合、例えば「Financial Times という新聞にこう書いてあったんだけど…」と出典を明示した方がよいのか、それとも「ある新聞にこう書いてあったんだけど…」と出典をぼかした方がよいのか、どちらがいいのかということです。前者だと、例によって「英字新聞読んでること、ひけらかしている」という悪印象を与えかねません。後者だと、出典が明らかでないので、果たしてこの人の言ってることは信用できるのだろうか等との疑念を生みかねません。

正解は、TPOにもよるでしょうが、多くの場合はおそらく後者で、「ある新聞って何?」などと聞かれれば(おそらく、滅多に聞かれることはないだろうと思います)、遠慮がちに FT が出典だと答えるとか、そうしたことをすればよいのではないかと思います。

うーん、考えすぎでしょうか。

2009年6月26日金曜日

TV英語講座の美人アシスタント

私が英語の勉強を再開するきっかけとなったものは、ほかにもあります。

その一つは、たまたま見ていたNHKテレビ英語講座の女性アシスタントです。このアシスタント、かなり綺麗な人だったので(すみません)、その美人アシスタントを目当てに英語講座を視聴するようになったのでした。それが高じて、本格的に英語を勉強するようになったというわけです。

ずいぶんと不純な学習動機ですが、自分を高めるためなら、こんな不純な動機付けでも、なんでも利用してしまえばいいと思っていたのでした。

もっとも、だからと言って、テレビ英語講座のアシスタントまたは講師には美人を揃えよ!などと主張するつもりはありません。

なお、そのテレビ英語講座、私は当時かなり気に入っていて、教科書を買ったのはもちろんのこと、わざわざ録画までしています(録画したものは、まだ家にあります)。美人アシスタントのみならず、番組のテーマが私好みでした。

ただ、その番組で疑問に感じたのは、美人アシスタントが短いスカートをはいていて、しかもテレビカメラが、これまた微妙な位置を映し続けていたことです。激しい視聴率競争にさらされている民放でもあるまいし(民放でも、こういうことはしないでもらいたいですが)、どうしてあのようなことをしていたのか、理解に苦しみます。ときどきスカートを隠している美人アシスタントが、気の毒に思えました。もっとも、彼女を目当てに番組を見ていた私が言っても、説得力はないかもしれませんが…。

2009年6月22日月曜日

「翻訳書出るのを待ってては遅い」

大学の教養課程を終え、しばらく英語の勉強をさぼっていた私が、英語の勉強を再開するときのきっかけの一つとなったのは、ある親戚(社会人)の一言でした。

「だいたい多くの分野では、日本よりもアメリカの方が進んでいて、アメリカで起ったことを日本が遅れて模倣している。ある分野で抜きん出るためには、他のライバルよりもいち早くアメリカの情報を入手しなくてはならない。そのためにも、英語をしっかり勉強して、洋書は原書のままで読めるようになるべき。翻訳書が出るのを待っていては遅い」

そんなにアメリカってすごいのだろうかという疑問も少し感じたのですが、いずれにせよ、翻訳書が出る前に情報をいち早く入手すると、英語が読めない人よりも一歩リードできるかもしれないとは思いました。

しかし今の英語力の私では、翻訳書が出る前に原書を買っても、英文を読むスピードが決定的に遅いですし、加えて、下手をすると積読をしてしまうこともあるので、原書を読み終えたときには邦訳書が発売される寸前だったとか、そうしたことが何度かありました。

いつしか、イギリスの経済紙 Financial Times が日本について社説で面白いことを述べていたので(電子版で確認)読んでいたところ、1~3日後にその社説を日本のメディアが大々的に報じたなんてことがありました。自分は日本で話題になる前から Financial Times の社説を読んでいたと、ある友人に自慢したのですが、この程度のこと、大した自慢にもならないような気もします。

なんにせよ、英語を読めると、今回のことも含めて、色々とベネフィットがあることは確かだろうと思います。もっとも、英語力を維持・向上させるために必要なコスト(時間とお金)も、ばかにならないのですが…。

2009年6月20日土曜日

和声と「インベンション」の試み

私が中学生の頃、授業でよくクラシック音楽を聴きました。

中でも最初(中1の春の頃)に聴いたのが、この曲です。

アントニオ・ビバルディ作曲 和声とインベンションの試み 第一集 「四季」より春

クラシックについてよく知らなかった私は、なんだか長ったらしいタイトルだなと思ったものです。タイトルの意味すらよく分からなかったのですが、試験対策のために、意味も分からないまま暗記したものです(中学生にもなると、定期試験で音楽の試験が課されます)。

「和声とインベンションの試み」という意味も、当時は深くは考えませんでした。ただ意味も分からず暗記しただけです。しかし、今なら「インベンション」の意味は分かります。invention でしょう(※ innovation ではありません)。ですので、「和声とインベンションの試み」を「和声と『創意』の試み」と言う人もいます。こちらの方が分かりやすいです。私が中1の頃も、「和声とインベンションの試み」などと教えずに、「和声と創意の試み」と教えてもらいたかったところです。ABCを習い始めたばかりの中1生に、「インベンション」と言っても分からないでしょうから。

ちなみに、ビバルディは、「春」だけでなく、「夏」「秋」「冬」も当然作曲しています。先日、私は全て聴いたのですが、「夏」に違和感を感じました。なんだか悲しいメロディーで…。夏というと、現代日本人の私には、もっと明るくて、開放的なイメージがあるのですが。

2009年6月11日木曜日

Raining animals: 空からオタマジャクシが降ってきた

石川県で、空からオタマジャクシや魚が降ってきたのではないかと、話題になっているようです。この石川県の珍現象、海外の新聞も報じており、私が確認した限り、イギリスの新聞 The Daily Telegraph にも "Sky 'rains tadpoles' over Japan" というタイトルで報じられています(電子版で確認;tadpole はオタマジャクシのこと)。

ウェブサイトなど、様々な情報源を通して調べてみると、このような現象は昔から世界各地で報告されているそうで、「ファフロッキーズ(ファフロツキーズ)現象」という名前までついているそうです。

この「ファフロッキーズ」とは、いったい何語なのだろうと思って調べたところ、なんと英語でした。"falls from the skies" を略して fafrotskies となったのだそうです。

英語圏ではどの程度知られている言葉なのだろうと思い、Google 検索してみたところ、104件しかヒットしませんでした(当初の検索結果は271件なのですが、検索結果の最後のページまで行くと、実は104件しかないことが分かります)。日本語やアラブ語なども含めても、206件でした。英語圏でもマイナーな言葉のようです。

Wikipedia(英語版)には、Raining animals という項目で説明があります。この説明は充実しており、しかも画像付きなので、ファフロッキーズ現象に興味のある英語学習者にはおすすめです。今回の石川県の事例も載っています。私は、イギリスBBCへのリンクが貼られてあるのに、驚きました。BBCも、こうした現象を取り上げたことがあるんですね。

Raining animals
(新しいウィンドウで開く)

ちなみに、上の Wikipedia のページにもあるように、英語には、raining cats and dogs という成句があります。"It's raining cats and dogs." などと言う使い方をして、「土砂降りの雨だ」などという意味です。本当に猫と犬が降っているという意味ではありません。

2009年6月4日木曜日

bully magnet

面白い言い回しを知りました。

bully magnet

bully とは、いじめっ子のことです。magnet は磁石という意味ですが、そこから、磁石のように何かをひきつける人、物という意味もあります。

つまり、bully magnet とは、いじめっ子をひきつける子、「いじめられっ子」のことでしょう。

いじめられっ子の存在は、日本でも英語圏でも変わらないようです。

bully magnet と言えば、Newsweek に "Becoming A Bully Magnet - Why some kids grow up to be targets" という記事が、2008年10月7日掲載されました(電子版で確認)。いじめられっ子について学術的な観点からまとめられています。短い内容で、それほど難解な英文で書かれているわけでもないので、わりと楽に読むことができます。

最近、ある論文(いじめとは無関係の、ひきこもりに関する論文ですが)を読んでいたところ、「被虐的挑発」という言葉を知りました。もしかしたらいじめられっ子は、自分ではそういうつもりはないものの、いじめを誘発する言動をとってしまっているのかもしれないと思いました。

なお、私は子どもの頃、典型的ないじめられっ子でした。幼稚園から高校卒業までの13年間、私以上のいじめられっ子はこの目でほとんど見たことがありません。ですが、伝聞では、まだまだ私以上にひどいいじめを受けたという人の話も耳にしたことがあります。それぐらいのレベルのいじめられっ子でした。

今のいじめは昔のいじめと違って、いじめっ子といじめられっ子が簡単に入れ替わるという話をどこかで聞いた覚えがありますが、定かではありません。

あるイヤホンについて

Panasonic ステレオインサイドホン ブラック RP-HJE200-K今年2月に、新しいイヤホンを買いました。「Panasonic ステレオインサイドホン ブラック RP-HJE200-K」です。新しいイヤホンを買った理由は、それまで使っていたイヤホンが壊れたからです。

私はいつでもどこでも英語のリスニング・シャドウイングができるよう、携帯用「カセットプレーヤー」(古い)をあちこちに持ち歩いており、イヤホンは欠かせません。

このイヤホンは、私がそれまで使っていたもの(製品名知りません)に比べて明らかに音漏れがしにくいため、気に入っています。

ただ、一つだけ気になっていたことがあります。それは「イヤーピース」です。このイヤホンは耳の孔のサイズにフィットする「イヤーピース」(ゴムでできてる?)をとりつけて聴くタイプなのですが、このイヤーピース、何かの拍子に外れて無くなってしまわないかとかねてから心配していました。

使用4ヶ月目にして、心配していたことが起りました。あるとき気づいたら、イヤホンからイヤーピースが外れていた(どこかに落ちた)ということが、ここ最近何度かあったのです。結局、いずれの場合も無くした場所が室内だったため、よく探した結果イヤーピースが出てきたのですが、もしこれが屋外だったらどういうことになっていたのだろうかと思います。私はひきこもりとは言え、全く外出しないわけではないのです。

イヤーピースが無くなると、イヤホンは、ほとんど使えなくなってしまいます。イヤーピースには、2ペアあるので、1つなくしてもまだ大丈夫ではありますが…。

もっとも、早くもイヤーピースを落としてしまうのは、単に私の使い方が悪いだけなのかもしれませんが。

[関連記事]

◇ NHJの英語版、イヤホンニートひきこもりJournal 別館
↑ 姉妹ブログ。イヤホンを買った当初の記事です。

2009年5月28日木曜日

学習英和『ウィズダム英和辞典』

ウィズダム英和辞典ひきこもりの私は電子辞書をいまだに持っていません。高くて買えないのです。そういうわけで、私が持っている辞書はどれも紙製のものばかりです。

中辞典サイズの学習英和は、私が大学受験生の頃は『ジーニアス英和辞典』が定番だったのですが、いまでは『ロングマン』『スーパー・アンカー』『ルミナス』『アドバンストフェイバリット』『オーレックス』など(順不同)、素晴らしいものがたくさん出ているそうです。

私は長年『ジーニアス』を使い続けていたのですが、あるときを機に『ウィズダム』に替えてしまいました。買い替えにはそれほど深い理由はなかったのですが、新しい辞書を試してみたかったことと、『ウィズダム』は紙の辞書を買うとウェブ辞書も使えるようになるという点が私にとって魅力的だったことです(ウェブ辞書を使える学習英和は、今ではどうか知りませんが、当時は『ウィズダム』のみでした)。

買い替えの際、どれにしようか迷ったのですが、、Amazon.co.jp のレビューや、Yahoo! 知恵袋などネット上の評判を読んで「予習」し、その後、実際に書店で手にとって比較し、『ウィズダム』を選んだのでした。もっとも、こんな選び方でいいのかどうか分かりませんが。いまのところ、『ウィズダム』に大きな不満はありません。何か挙げるとすれば、ウェブ辞書を使うとき、ログインしなければならないのですが、これが30分使用していないと自動的にログアウトされてしまうことでしょうか。私などは、これで、しょっちゅうログインし直しを余儀なくされています。あと、ウェブ辞書の画面が少し狭く感じます。

本当は、もっと何冊も辞書を持つことができたらなおいいのかもしれませんが、お金がありません。学習英和を何冊ももっていたら、『ウィズダム』の良し悪しも、比較を通じてもっと分かるのでしょうが。

[追記]

『ウィズダム』のログイン時間ですが、最近、30分から3時間に増えました。(2009年10月3日)

2009年5月19日火曜日

Practical English Usage

Practical English UsagePractical English Usage という、Amazon.co.jp のカスタマーレビューですこぶる評価の高い語法・用法の本を何年か前に知りました。私が私淑する英語の先生も、この本を使って解説されていたので、私もこの本を買ってみることにしました。

本の中身を読んでみると、英語の語法・用法が、的確に、かつ分かりやすく書かれてあると感じました。本の分量も688ページと、相当なものでした。オックスフォード大学出版局による英語の本ですが、平易な英文で書かれてあるので、読解にも手間取りませんでした。もともとこの本は、英語を第二言語とする人向けに分かりやすくまとめられたものと思われます。

しかし、このような好著を、私はしばらく部屋の奥に埋もらせてしまっていました。高いお金を払って買ったのに、宝の持ち腐れとはこのことです。

どうして埋もらせてしまったのかというと、この本の使い方がつかめなかったからです。後ろの索引から目的の項目を探して読むのか、前の項目別目次から目的の項目を探して読むのか、それとも、そうした「引く」読み方ではなく、最初から最後まで通読するのか。

語法・用法については、私がよく用いている『ウィズダム英和辞典』『ウィズダム和英辞典』など、学習用英和辞典や和英辞典にも詳しい解説が載っています(しかも日本人向けの解説!)。

そうして、つい学習英和・和英の方ばかりに目が行き、次第に Practical English Usage を使わなくなってしまったのでした。

しかし、今日この記事を書いたのをきっかけに、この本を読み返し、自分にとって効果的な使い方はないだろうかと考え直そうと思っています。

なお、この本には邦訳版も出ています。『オックスフォード実例現代英語用法辞典』という書名です。

2009年5月14日木曜日

作業用BGM代わりに、英語を

インターネットで動画を見ると、ときどき「作業用BGM」という言葉を見かけます。作業中に聴くBGMという意味らしいです。

英語を勉強する私の場合、作業用BGMは英語のほかありません!(厳密にはBGMではないのですが)日本で生活している私にとって、リスニングの能力を鍛えるには、英語を聴く時間を増やすことに貪欲でなければなりません。

そういうわけで、パソコンを使って何か作業をするときは、よくオバマ大統領の就任演説を聴いています。

台所の後片付け、料理等の家事をするときには、携帯用カセットプレーヤーで(古風な…)、NHKラジオ英語講座「実践ビジネス英語」の録音テープを聴いています。ただ、掃除機など大きな機械音のするものを使って家事をするときは、これは難しいです。あと、ちょっとした着替えの最中にも、英語の録音テープを流すこともあります。

さらには、外出中にも、携帯用カセットプレーヤーで英語を聴いたり、シャドウイングをしたりしています。周囲に人がいる中、恥ずかしいと思うこともありますが、あまりそういうことにとらわれすぎていては、いけません。

車を運転するときにも、やはり英語のCDを聴いています。

車を運転しながら好きな音楽を聴いているという人の話を聞くと、羨ましく思うことがあります。自分も英語ではなく、好きな音楽を聴いて気持ちよく運転したいと。それもたまには良いかもしれませんが、そうした誘惑に負け続けているようではいけません。

もっとも、こうした「ながら」のリスニングがどこまで効果があるか、定かではありません。作業に集中すると英語は耳に入りにくいですし、逆に英語を聴くことに集中すると作業がおろそかになってしまいます。

2009年4月25日土曜日

新番組「ニュースで英会話」

■ 23:00にやっていたNHKラジオ英語ニュース

昔、23:00に、NHKラジオ第2放送で英語ニュースが放送されていました。たしか10~15分間の番組だったと思います。

英語ニュースの前の時間帯の番組は、「ビジネス英会話」やその前身の「やさしいビジネス英語」でした(「残したいふるさとの言葉」という5分間の番組を挟んでいた時期もあります)。

ビジネス英語を学んだ後、そのまま英語ニュースを聴けるのが私にはよかったです。私にはビジネス英語、英語ニュース、ともに関心があったからです。番組の英語レベルも、両者ともに同じぐらいでしたし。私に限らず、リスナー層はある程度重なっていたのではないかと思います。

NHKの英語ニュースは日本に関する話題が多く、特別な背景知識などは不要なので、英語学習の素材としては使いやすいのがよかったです。

この英語ニュースの番組で、私の英語力は鍛えられました。最初はちんぷんかんぷんだった英語ニュースも、かなり聞き取れるようになりました。「ニュース英語」というか、ニュースによく出てくる英単語があって、それを覚えておけば、NHK英語ニュースぐらいのレベルであれば、案外聞き取れるものです。

「ビジネス英会話」は「実践ビジネス英語」と名を変え、今日に至っていますが、英語ニュースは時間帯が大幅に変わってしまい、2つの番組をセットで聴くことはできなくなってしまいました。これにはがっかりさせられました。

■ 新番組「ニュースで英会話」

ところが今年の春の番組改編で、「実践ビジネス英語」の次の時間帯の番組に、「ニュースで英会話」ができているではありませんか。これは嬉しいです。

放送時間はわずか5分ですが、単純に英語を流すだけでなく、解説も行っています。さらには、TVやインターネットとも連動しています(チャロの英語講座に倣ったのでしょうか)。

できれば、来春の番組改編では、放送時間を5分といわず、10分、15分と延長してほしいです。

「別にNHKラジオにこだわらなくても、英語ニュースなんてネットで色々聴けるだろ」と言われれば、それまでなのですが。私の場合、NHKラジオのビジネス英語講座を聴くのは長年の習慣と化しているので、セットで英語ニュースを放送してくれると嬉しいということです。ずいぶんと勝手なこと書いているような…。

2009年4月23日木曜日

英語が読めれば、他言語の読み物も読める?

■ 邦訳書は出てなくても、英訳書が出ている場合がある

本は世界のいたるところで出版されています。日本で出版される本のほとんどは日本語で書かれているのでしょうが、アメリカやイギリスだと英語、ドイツだとドイツ語、フランスだとフランス語、中国だと中国語…等々、その国や地域によって、書かれている言語が異なります。

例えばドイツ語の本を読もうとしても、日本語を母語とする人の多くは読むことはできないでしょう(Amazon.co.jp などで入手だけはできるかもしれませんが…)。こうした人でも、邦訳書が出ていれば読むことができます。ただ、邦訳書が出ているドイツ語の本は、ごくわずかです。

邦訳書が出ていないドイツ語の本であっても、英訳書なら出ていることがあります。ドイツ語が読めなくても英語が読めれば、この本を読むことができます。

これはドイツ語の本に限らず、他言語の本についても同じ事が言えます。英語を勉強する効用の一つは、このように英訳書を読むことによって、他言語の本にも触れることができるという点です。

■ 日本語には訳せなくても、英語には訳してくれる翻訳サイト

私は現在、ドイツ語の本を少しずつ読み進めています(本当に少しずつなので、なかなか進まないのですが…)。

といっても、私はドイツ語はチンプンカンプンです。ですが、英語なら読めるので、ドイツ語の文章を翻訳サイトで機械的に英語に直して、なんとか読んでいます。

翻訳サイトは、Yahoo! Babel Fish を使っています。

Yahoo! Babel Fish
(新しいウィンドウで開く)

実は、日本には、ドイツ語を直接日本語に翻訳するサイトもあります。ですが、私はこのサイトを使ったことがあるのですが、これが実に読みにくい訳でした。ドイツ語を英語に訳した方がまだ読みやすいと(あくまで私は)感じたため、そうすることにしたのでした。ドイツ語は英語と同じインド・ヨーロッパ語族であり、親和性があります。ドイツ語を英語に訳す方が、日本語に訳すよりも訳しやすいのでしょう(たぶん)。

このほか、Yahoo! Babel Fish を使うと、日本語や中国語はもちろん、オランダ語、ロシア語、ギリシャ語といったややマイナーな言語(これらを母語とする方、ごめんなさい)も無料で英語に翻訳できます。しかし、これらマイナー言語を無料で日本語に翻訳するサイトは、私の知る限りありません。※

英語が読めれば、多くの他言語も読める、これも英語を読むことができる効用だろうと思います。

※ 追記です。Google 翻訳がありました。

2009年4月21日火曜日

ひきこもりながら英語を勉強していてもニートか

ニート(NEET)。

もとはイギリスの言葉で、"Young people not in Education, Employment or Training" の略です。字義通り言えば、教育、雇用、職業訓練、いずれにもない若者のことですが、日本ではこれに加えて、求職活動をしていないということが要件に挙げられます。

厚生労働省は、ニートに近い概念として「若年無業者」を、年齢15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない者と定義しています。非労働力人口とは、15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を除いた者です。完全実業者とは、仕事がなく、仕事を探していた者で、仕事があればすぐに就ける者を言います。

「ニート」と「ひきこもり」の違いについては、色々な人が色々な考えを持っているようですが、私はひきこもりは多くの場合、ニートの一部と考えています。ひきこもり者の多くは、教育、雇用、職業訓練、いずれにもないでしょう。

■ ひきこもりながら英語を勉強していてもニートか

では、ここで問題です。私のような、自宅でひきこもりながらもNHKのラジオ英語講座などを活用して英語の勉強をしている者は、ニートに含まれるのでしょうか?

自宅での英語学習が「教育」や「職業訓練」に含まれるかどうかがポイントだろうと思います。これが教育や職業訓練だと、定義により、ニートではないということになります(ただし、厚労省の定義する「若年無業者」には含まれます)。しかし、職業訓練ではないとなると、これはやはりニートだということになります(「若年無業者」にも含まれます)。

この点については、私は結論が出ていません。自分から問題を持ち出しておいて、なんですが…。ただ、もともとニートという用語は労働政策上の問題意識から出たものなので、このことが何かヒントになるかなとは思います。

2009年4月16日木曜日

英語ができるということは、英語を話せるということか

英語が得意な人というと、英語がペラペラに話せる人をイメージする人がどうも多いように感じます。

「中学から学校で何年間も英語を勉強したにもかかわらず、英語は話せない。学校の英語の勉強は役に立たない」という声を私などはわりとよく耳にしますが、これなども、英語を話す技能に注目が集まっている証拠でしょう。

しかし、いくら英語を流暢に話せても、英語を聞き取ることができなければ、会話は成り立ちません。また、いくら会話ができても、英語の文書が読めないとか、英文の書き方が分からないという人がいれば、果たしてその人は英語が得意な人ということができるのかどうか、疑問が残ります。

* * * * * * * * * *

英語には、4つの技能があります。聞く(リスニング)、話す(スピーキング)、読む(リーディング)、書く(ライティング)です。英語が得意な人とは、「話す」だけでなく、その他3つの技能も万遍なくよく身についている人のことを言うのだろうと私は考えています。

これらの技能のうち、一つが身につくようになると、他の技能も相対的に向上するということもあるかもしれません。例えば、「聞ければ話せる」というように、「聞く」力が伸びれば「話す」力も伸びるということがあるかもしれません。

ただ、これは私見ですが、それぞれの技能を鍛えるには、それぞれの技能別の特別な訓練が必要ではないかと思います。「聞ければ話せる」といっても、「話す」ための特別な訓練はやはり必要でしょう。私などは英語を少しなら聞くことができても、話すこととなると全くだめです。また、事実かどうか分かりませんが、TOEIC には「話す」「書く」のテストがなく(最近は、この2技能を測るテストもできましたが)、TOEIC で高得点をとっても、英語をうまく話せないという人もいると聞きます。

私が中学高校にいた頃の学校の英語教育といえば、英語を「読む」ための教育が最も重点的になされ、「話す」ための教育は全くといっていいほどなされませんでした。ですから、学校の勉強だけを真面目に続けていれば、英語をある程度読めるようにはなりましたが、話せるようにはなりませんでした。

2009年4月9日木曜日

教科書の英文を日本語に訳す授業

私が高校の頃、英語の授業はリーディング(読解)とグラマー(文法)に分かれていました。そのうちリーディングは、もっぱら教科書の英文を日本語に訳すというものでした。今でも、こうした教育が行われているのでしょうか。

授業の前に、「予習」として、次の授業で進むと思われる箇所まで予め訳してくるよう求められました。そして、授業の日にはランダムに当てられて、指定された箇所を訳すよう言われました。ですから、私たちは、予めノートに自分が考えた日本語訳を書いて、授業の日に当てられられると、ノートに予めまとめておいた日本語訳を読むという、そうしたことをやっていたわけです。私たちが訳した後、最後に、先生が正しい訳を示します。

このような授業には、もちろん意義があるだろうと思います。その生徒がその英文を本当に理解しているかを知るには、このように英文を訳させるとよく分かるだろうと思います。また、大学入試などでは、英文和訳の問題が出ることも多いです。

* * * * * * * * * *

ただ、今現在、毎日英語に触れている私は、英文和訳など滅多にしません。英字新聞や英文雑誌、洋書を読むときに、いちいち英語を日本語に訳して内容を理解するとか、そうしたことはほとんどしません。

英文は英文のままで理解しているのです。そうしければ、英文を読むのに時間がかかってしようがありません。

よく、リーディングの授業で、「後ろから訳すんだ」と先生がおっしゃっていました。英語は主語の後にいきなり動詞がきて、その後に細かい説明が続くので、後ろから訳すとうまくいくということです。英文を英文のままで理解するには、そうではなく、頭からそのまま後ろまで一気に目を通して、そのまま理解しなければなりません。

おそらく、英語を日常的に使っている日本語ネイティブのほとんどは、英文は英文のまま理解しているのではないかと思います。英文を日本語に直すなど、特定の職業に就いている人でもない限り(翻訳家や通訳など)、英語を使っている人はあまりしないのではないかと思います。

こうしたことは、「使える英語」を身につける上でとても大事なことではないかと思うのですが、私は学校の授業では教えてもらえませんでした。受験対策がなにより大事で、そこまでの余裕はなかったのでしょう。私は独学の訓練で、英文のまま理解する力を身につけたのでした。

2009年4月7日火曜日

International Herald Tribune のウェブサイトが

International Herald Tribune(インターナショナル・ヘラルド・トリビューン)という英字新聞があります。高級紙で、内容は難しめです。

日本では朝日新聞と提携し、IHT と朝日新聞の英訳版を合わせた Herald Asahi という名で販売されています。

IHT は以前、The New York Times と The Washingtonpost が共同所有していたそうですが、私が初めて IHT のことを知ったときには、NYT の傘下に入っていました。

NYT の傘下とあって、自らを "The Global Edition of The New York Times" と位置づけていました。当時の IHT のウェブサイトを見ると、NYT と同じ記事が数多くありました。日本のひきこもりを紹介した NYT の記事 "Shutting Themselves In" も、IHTのウェブサイトで見かけました(一時、写真つきでトップ掲載されたこともあります)。そのほか、独自の記事や通信社から入ってきたニュースで構成されていました。

* * * * * * * * * *

その IHT のウェブサイトが、この春、突然 NYT と変わらないサイト構成になっていて驚きました。NYT グローバル版の Martin Gottlieb 氏がいろいろ説明していますが…。

Talk to the Newsroom: Global Edition Editor
(新しいウィンドウで開く)

これも合理化らしいです。NYT は本社ビルを売却するなど経営が悪化していて、先日も、傘下の The Boston Globe が休刊の危機にあるというニュースが報道されました。このことも関係があるのでしょうか。

IHT のサイトに親しんできた私には残念な話で、戸惑いも感じます。ですが、このまま使い続けるほかありません。もしかしたら、案外今の形の方が便利でよかった、ということにもなるかもしれません。

2009年4月3日金曜日

英語で考えると、支離滅裂になる

英語ブログを書いているとつくづく感じるのですが、物事を英語で考え、表現するのは難しいです。

先日、自分が英語ブログで書いた内容を日本語に訳してみたのですが、書いてあることに筋道が立ってなかったり、論理的に無茶苦茶だったり、それはひどいものでした。

しかし、ふだん日本語でブログを書いていると、そこまでひどい文章にはなりません(それでも変な文章が多いですが、英語ブログよりはましということです…)。

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慣れない英語で物事を考えるから、こうなってしまうのでしょう。ですから、まずは頭の中で日本語で文章を考えて、それを英語に翻訳すると、少しはましな英文が書けるようになるかもしれません。しかし、そんなことをしていては、いつまでたっても英文ライティングが上達しないような気もします。ライティングはまだしも、英語を話す必要に迫られた時に、いつまで経ってもそういうことをしていてはいけません。

よく、「いくら英語が堪能でも、伝えるべきしっかりした内容を持っていないと駄目」と言います。その通りだと私も思います。しかし、英語力が未熟だと、いくらしっかりした考え方をする人でも、それを英語で考える段になると正常な思考ができず、その結果、支離滅裂だったり論理的に飛躍のある内容を伝えてしまったりするかもしれないと思います。

…自分がこうだからって、みんなもこうだと言ってしまってはいけませんね。でも、ひょっとしたら、こんなものかもしれないと思います。

2009年3月31日火曜日

「ドライブアットアース」は、文法上おかしいのでは

宮崎あおいが出演している三菱自動車のコマーシャル(まだやってるのかな?)に出てくるキーワード、「ドライブアットアース」が気になります。

重箱の隅をつつくようですが、「ドライブオンアース」が正しいのではないでしょうか?

実際、"drive at earth" で Google 検索してみたところ、27件しかヒットしなかったのに対し、"drive on earth" だと、8,330件もヒットします。英語を使う人々の間では、圧倒的に "drive on earth" が優勢です。

at という前置詞は、特定の地点を表します。地点というからには、比較的狭い、限られた場所です。この点を考えると、"drive at earth" は違和感を感じます。広い宇宙の中で、地球という地点で車の運転をしているということなのでしょうか。

一方、on という前置詞は、何かの上あたりにくっついているイメージです。車は地球の表面をくっつくように走っているわけですから、"drive on earth" が妥当のように私には思えます。

私は前置詞は苦手なので、もしかしたら間違いがあるかもしれません。

まあ、「ドライブアットアース」は、和製英語によるキャッチフレーズですから、あまり目くじら立てて「文法上おかしい!!」などと騒ぐような問題でもないと思います。英語にこだわりがある真面目な人ほどそういうことをしてしまうのではないかとも思うのですが、あまりうるさく言うと、人に嫌われます。

※ 「『ロードオブザリング』は、『ロードオブザリングズ』と複数形が正しい」と言っている人がいました。原題は、The Lord of the Rings と、複数形だそうです。

※ 内容を少し書き換えました。(2009年4月2日)

[追記]

この三菱自動車のコマーシャルは、正しくは、「Drive@earth」だということに、ようやく気づきました。(2009年6月22日)

2009年3月19日木曜日

英語圏の有料ウェブページ

英語の勉強も兼ねて英語圏のウェブサイトを見るのが好きですが、そうしたサイトの中には、コンテンツの一部を有料化したところがあります。

しかし、ひきこもりの私には十分なお金がなく、有料情報には手が出にくいです。

さらに、お金のあるなし以前に、私には支払いをすることが多くの場合難しいです。私の知る限り、英語圏のサイトでは決済にクレジットカードが求められることがほとんどなのですが、無職の私がカードなど持っているわけがなく、支払いができません。

* * * * * * * * * *

大学で経済学を専攻した私は、Financial Times(イギリスの経済紙)や Wall Street Journal(アメリカの経済紙)のウェブサイトがお気に入りです。しかし、どちらのサイトも無料では一部のページしか見ることができません。

このうち FT は、誰でも月3記事であれば無料で読むことができ、また、無料登録をすれば月10記事を読むことができます。しかし、月3~10記事は少ないです。つい最近までは、無料登録で月30記事を読むことができたのです。

一方、WSJ については、以前はほとんど有料記事ばかりだったのですが、この頃は無料化が進んでいます。メディア王・Rupert Murdock 氏の影響でしょうか。

それにしても、無料でどれだけ読めるかということばかり関心が向くこの根性、良くないなと思うことがあります。

※ 英字新聞のウェブサイトには、無料でも全て読むことができるサイトもあります。

2009年3月17日火曜日

和文英訳と自由英作文

中学、高校、大学(教養課程)と「英作文」を習いましたが、その実は、多くが「和文英訳」でした。

要するに、予め日本語の文を与えられて、それを英文に訳すというものです。

いま私が英語ブログで試みているのはそうではなくて、一から英文を生み出す、言ってみれば「自由英作文」(受験用語?)です。

学校では(少なくても私は)和文英訳をさせられることが多かったのですが、社会に出て英語を使っている方は、自由英作文をすることが多いのではないかと思います。

そういうわけで、私は以前より自由英作文をやってみたくて仕方がありませんでした。実際始めてみると、これまでの勉強の蓄積を生かして、自分が思うとおりの文章を自由に英文で表現するのは、なかなか面白いものです。

もっとも、英文ライティングの力を伸ばすには和文英訳と自由英作文、どちらの勉強が効果的なのか、私には分かりません。

あまり和文英訳ばかりやっていると、いつまで経っても「英文を書くときは、まず日本語文を頭に浮かべて、次に英文に訳す」という癖が抜けないような気もするのですが、本当に和文英訳の練習にそのような弊害があるのかどうかは、私には分かりません。

昔やっていた和文英訳の独習、つまり、与えられた和文を英文に訳して、それを模範解答例と照らし合わせるというのも、学習効果が大きそうではありました。自由英作文には模範解答例がなく、しかも私は独学でやっているので、添削する人もいません。今のままの方法でも学習効果はあろうとは思うのですが。

2009年3月10日火曜日

一緒に勉強する仲間、ライバル

ひきこもりながら英語を勉強する私の弱点は、一緒に勉強する仲間、ライバルがいないことかもしれないと思うことがあります。こうした仲間、ライバルができると、勉強がはかどるという話を耳にすることがあるからです。

ひきこもり者が一緒に勉強する相手を探すことが果たしてできるのでしょうか。

私はひきこもりのデイケアに通っているので、そうした場で、「富重さんに影響されて、英語の勉強を始めました」という人に出会ったこともないではありません(もっとも、この人はその後間もなく、デイケアを卒業してしまいました)。

最近はインターネットの普及により、ひきこもりながらでも、勉強仲間を探すこともできるようになりました。しかし、ネットで見かける英語学習者は、多くの場合何らかの学校に通っていたり仕事をしたりしているでしょうから、そうした人がひきこもり者をまともに相手にしてくれるだろうかという不安もあります。自分は本当はひきこもっているのに、「○○大学に通っています」などと嘘をつく方法もないことはありませんが…。

もっとも、私のような、人の影響を受けやすい者の場合、誰かと一緒に英語を勉強すると、それが加熱して、やりすぎてしまう危険もあります。英語の勉強も大事ですが、私にとってはそれ以外にもしなければならないことがあり、そのあたりの優先順位が仲間やライバルの影響で狂ってしまってもいけません。

いろいろ考えてしまいますが、現在のところ、私は一人で地道に勉強を続けたいと思っています。

2009年2月25日水曜日

自然な英文、連語(コロケーション)

■ 自然な英文を書くのに時間がかかる

拙い英文ブログを2つ書いています。

しかし、私はネイティブではない上、語学力も乏しく、英文ライティングは時間がかかって仕方がありません。もっとも、うまく英語が書けないからこそ、勉強のために書いているわけですが。

和文英訳は中学~大学でも勉強したのですが、現在英文ブログを書く際には、当時以上に自然な英文を書くよう意識しています。そのため、英語ブログを書くのにますます時間がかかっています。

■ 例えば、連語(コロケーション)

典型的なのは、連語(コロケーション)の問題です。つまり、単語と単語の結びつき、相性の問題です。例えば、「辞書を調べる」という場合、「『調べる』とは "examine" だな。"examine a dictionary" でいいだろう」と思ったら大間違いです。そんな言い方はしません。"check a dictionary" や "consult a dictionary" などの言い方が正しいです。

※ 「ホームページビルダー」というソフトは有名ですが、実際、英語圏の人は "build a website" という言い回しを使います。日本人の感覚からすると「ウェブサイトを建てる」なんて変だなあと思います。こうした連語の感覚の違和感は、英語を勉強しているとよく感じます。

■ 連語辞典や検索エンジンで自然な英文かどうかチェック

このような自然な英文を書くためには、連語辞典(コロケーション辞典)や、検索エンジンが有用です。ネイティブチェックができればなお良いのですが、いちいち個人的なブログを書くのにネイティブの方に見ていただくのは気が引けますし、だいいち、ひきこもりの私にはそんな友人もいません。

連語辞典には、『英和活用大辞典』という本格的なものがあるのですが、残念ながら私には高すぎて手が出ません(勉強のためにはお金に糸目はつけたくないのですが…)。Oxford Collocations Dictionary for Students of English という比較的安価なものを使っています。

また、検索エンジンも有用です。例えば "examine a dictionary" で検索してみると、このような表現は、ほとんど誰もを使っていないことが分かります(""でくくって検索するのがポイントです)。ただし、検索エンジンでヒットするページは、インフォーマルな個人のブログからフォーマルな学術論文まで様々です。ちゃんとした英文を調べたいなら、site:edu とか site:gov などのように、教育機関や政府機関のウェブサイトに限定するなどして調べると良いです。

■ むすび

連語の問題は、私が受けた学校教育では教わらず、昔は気にせず和文英訳をしていました。今はいちいち連語を調べているので、英作文に大変な時間がかかります。そういうわけで、英文ブログの更新が遅くてもカンベンしてください。

英語をペラペラ話せる人は、連語も全て頭に入っていて、瞬時に適切な英文が出てくるのでしょうか。私には真似できそうもありません。

2009年2月19日木曜日

英語を勉強して、どんな利益があったか

ひきこもりの私が、英語を勉強して、一体どんな利益があったのでしょうか。

■ 目標ができた

まず、目標ができ、生活に張りが生まれたことが挙げられます。どうせひきこもるなら、漫然とした生活を送るよりも、何か目標を持っていた方がましでしょう。

■ 英文HP、英字新聞・雑誌(主に電子版)、洋書、英語の論文等を読むことができるようになった

これにより、日本語圏の読み物のみに触れていては得ることのできない情報を得ることができるようになりました。

このこと自身、自分の視野を広めるのに役立ちました。

さらに、この海外の情報を材料にブログを書き、広告収入を得ることにも成功しています(収入の額は聞かないで下さい)。英語圏の情報をも仕入れることができるようになったため、話の引き出しが増えました。参考にできる資料も増えました。分野によっては、英語圏の情報を紹介すると大変ありがたがられます(英語圏で研究が進む場面緘黙症など)。

■ 英語のブログを書くことができるようになった

英語のブログを書き、海外に情報を発信できるようになりました。また、このブログを通じて、海外の人(非英語圏の人含む)とメールを通じて情報交換をすることができるようにもなりました。

■ 日本語の理解が深まった

多言語を勉強することにより、日本語を相対的に見ることができるようになり、日本語の理解が深まりました。

「外国語を知らない者は、自国語も知らない」(ゲーテ)

* * * * * * * * * *

なお、ひきこもりの人にとって最も大きな関心事の一つは就労だろうと思うのですが、私の英語の勉強は就労には結びついていません。

2009年2月11日水曜日

私が英語を勉強する理由

ひきこもりの私が、どうして英語を勉強するのでしょうか。その理由を挙げます。

■ 何もしないよりも、何か勉強しながらひきこもった方がましだろうと思ったから

私は、いつも何か勉強していないと、気が済まない性質です。

■ 英語なら、ひきこもりながらでも勉強できるだろうと思ったから

小額のお金さえあれば、ひきこもり者でも、NHKの英語講座で英語を勉強することができます。何も英会話学校に通って勉強するだけが能ではないのです。NHKの英語講座は、馬鹿にできません。私の知人の知人には、NHKの講座のほかに特別な勉強はこれといってしなかったにもかかわらず、英語がペラペラの人がいます。また、ネット情報で定かではないのですが、NHKの「やさしいビジネス英語」(現・「実践ビジネス英語」)以外、ほとんど何も勉強しなかったにもかかわらず、英検1級を取得したという話も聞きます。

また、インターネットができる環境であれば、ひきこもり者でも、生の英語に触れることが簡単にできます。Amazon.co.jp の登場により、洋書の購入も敷居が低くなりました。全国の英語学習者は、インターネットが普及して大変大きな恩恵を受けたことだろうと思います。

■ 四年制大学を卒業した者として、英語がちんぷんかんぷんではまずいと思ったから

特に私は経済学部を卒業しましたからね。経済学はアメリカが本場ですし。英語圏のメディアには、経済について面白い情報がたくさんあります。

■ 中学~大学時代にかけて多くの時間をかけて身につけてきた語学力をさび付かせるのは、もったいないと思ったから

もっとも、語学力を維持・向上させるには、多くの時間とお金が必要です。むしろ語学力なんてさび付かせてもいいから、英語を勉強する時間とお金を、もっと別の方面に役立てた方が自分のためになることだってあります。

こういう次第なので、私は軽い気持ちで英語の勉強を始めようと言い出すひきこもり者には、「やめた方がいい」と言っています。