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2012年7月3日火曜日

やさしいひきこもり英語-recluse, socially inept ほか

■ tranquilizer, tranquiliser, tranquillizer(英) [名 noun]

不安を鎮める薬のことです。精神安定剤、鎮静剤、トランキライザー。

■ inertia [名 noun]

人の態度を指して、不活発とか、無気力といった意味に使われることがあります。in(否定)と art(skill)を合わせた inert の名詞形です。

■ recluse [名 noun]

隠遁者。世捨て人。人を避け、一人で住んでいる人です。re(再び)+cluse(閉じる)。

ひきこもりを表現するのにこの言葉が使われることがありますが、多くのひきこもりは一人で住んでいるわけではないので、少し違うような気もします。

■ demoralize [他動 transitive verb]

(人の)やる気をくじく、自信を失わせる。

■ disown [他動 transitive verb]

 (家族などと)縁を切る、勘当するという意味があります。用例。The parents disowned their Hikikomori son.「その両親は、ひきこもりの息子を勘当した」

■ unemployable [形 adjective]

技能や資質が足りないために、雇用に適さない。

■ self-deprecating [形 adjective]

卑下した。自分の能力や実績を低く評価している様です。

■ despondent [形 adjective]

(人が)落胆した。 かなり望みを失った状態です。be despondent about... とか、be despondent over...  といった使われ方をすることがあります。

■ socially inept

社会性のない。inept は、技量が欠けているとか、不器用なという意味です。inept の語源はラテン語で、否定の接頭語 in と「適した」を意味する aptus を合わせた語からきています。

■ have butterflies (in one's stomach)

直訳すると蝶が胃の中にいることですが、何かをする前に不安で落ち着かない、ナーバスになることです。

2011年12月11日日曜日

やさしいひきこもり英語-depression, angst ほか

■ depression [名 noun]

うつ病。ほかにも、憂鬱、不況など様々な意味があります。Great Depression というと、1929年に起こった大恐慌のことを意味します。

■ angst [名 noun]

自分の人生などに対する不安。

■ misanthropist [名 noun]

人間嫌いで、独りでいるような人。misanthrope とも言います。

mis(嫌う)+ anthrope(人間)。anthrope ですが、例えば、anthropology は「人類学」。philanthropyは「慈善」。

■ escapism [名 noun]

現実逃避。

例。 For him, games are a form of escapism from the real world.「彼にとって、ゲームは現実世界からのひとつの逃避です」

■ slouch [名 noun]

「前かがみの姿勢」ということですが、スラングで「だめな人」「怠け者」というような意味もあります。前かがみの姿勢は、だらけているように見えます。

■ shut in [名 noun, 形 adjective, 句動 phrasal verb]

名詞または形容詞で、身体的または精神的な病気により、部屋の中に閉じこもったという意味があります。

また、shut someone in という使い方もします。New York Times が2006年に掲載したひきこもりの記事のタイトルは、Shutting Themselves In でした。

■ subdued [形 adjective]

(人が)静かな。落ち込んでいるのかもしれません。

■ dejected [形 adjective]

落胆した。

■ self-effacing [形 adjective]

控えめな。周囲から注目を浴びるのが嫌な様子。efface は動詞で、「消す」というような意味です。

■ exclude [他動 transitive verb]

exclude(人、物)from(物)で、「(人、物)を(物)から除外する」という使い方をすることがあります。対義語は include。

語源。ex(外に)とclude(閉じる)。

■ stand on one's own (two) feet

自分の足で立つというところから、自立するという意味です。

2011年1月2日日曜日

やさしいひきこもり英語-bleak, seclude ほか

■ bleak [形 adj]

The future is bleak「将来は暗い」などという使い方をします。あるいは、名詞を修飾して bleak outlook「暗い見通し」などという使い方もします。

■ seclude [他動 vt]

seclude(人)from(物、人)などという使い方をし、「(人)を(物、人)からひきこもらせる、隔離させる、隠遁させる」という意味です。seclude myself だと、「ひきこもる」という意味になることもあります。日本のひきこもりを説明するのに、この単語が使われることもあります。

語源を見ると、se(離れて)とclude(閉じる)。このあたりは、前回取り上げた Instant Word Power にも出てきます。

■ dispirit [他動 vt]

「(人)を落胆させる、希望を失わせる」といった意味です。dispirited、dispiriting という形でも見ます。dis(反意)と spirit((人)を元気づける)を合わせた語です。

■ introvert [名 n]

「内向的な人」。intro(内)と vert(向く)。反対は extrovert(外交的な人)。

■ angst [名 n]

不安。自分の人生や将来に対する不安、自分の置かれている状況に対する不安、ほか。ドイツ語由来の言葉。

■ soft skills

対人関係能力。なんだか苦手な言葉です。日本語でも「ソフトスキル」とカタカナで言うことが稀にあります。

■ sling ... out

「(人)を放り出す」。用例。sling Hikikomori out of the house「ひきこもりをその家から放り出す」

■ immure oneself

「ひきこもる」。in(内)+ mure(壁)。seclude とは違い、日本のひきこもりを表現するのにこの言葉が使われる例は、ちょっと見かけません。immure 自体は他動詞で、(人)を閉じ込めるの意味。

■ tout bien ou rien

「全てをうまくやり遂げるか、さもなければ何もやろうとしないか」。フランス語由来の言葉です。完ぺき主義なのでしょうか。

2010年7月28日水曜日

やさしいひきこもり英語-insecure, wallflower ほか

■ insecure [形 adj]

色々な意味がありますが、自分に自信が持てないという意味があります。be insecure about という使い方をすることがあります。

■ commencement ceremony [名 n]

直訳すれば「始まりの儀式」ですが、高校や大学の卒業式、学位授与式のこと。卒業は新たな人生の始まりということなのでしょう。ですが、中には卒業後にひきこもってしまう人もいます。こうした人にとって、commencement ceremony は、結果的にひきこもりの始まりのための式典になってしまいます。

■ apprenticeship [名 n]

見習い(期間)、実習(期間)などといった意味があります。

先日公開されたイギリスのNEETに関する報告書 Against the odd - Re-engaging young people in education, employment or training - の中で、この単語をよく見かけました。NEETの若者が、企業で apprenticeship として働くことを行政は促しています。

■ detached [形 adj]

色々意味がありますが、「孤立した」という使い方をすることもあるようです。Against the odd の中では、"detached young people" などという使い方がされていました。ただ、こういう用例は珍しいかもしれません。

■ ne'er-do-well [名 n][形 adj]

役立たずとかろくでなしといった意味です。私のことです。ne'er とは、never のことでしょうか。

英和辞典(紙の辞書)で NEET の項目を探していたら、すぐ近くに見つけました。

■ wallflower [名 n]

インフォーマルな表現で、パーティーなどでパートナーのいない女性、皆の輪に入れないシャイな女性のことを言います。壁際に立っている女性ということなのでしょう。日本語でそのまま「壁の花」と言うこともあります。

2010年7月7日水曜日

やさしいひきこもり英語-discouraged, diffident ほか

■ discouraged [形 adj]

encouraged の反意語で、やる気をそがれたとか、落胆したといった意味です。

労働統計に関するものを読んでいると、ときどき discouraged workers という言葉を目にします。これは、雇用情勢がよくないため職探しを諦めた人のことを意味します。日本で言うニートには、この discouraged workers が含まれていると考えられます。

discouraged workers は求職活動をしていないため完全失業者にはカウントされません。雇用情勢が改善しても失業率がなかなか上向かないことがありますが、それは、こうした人たちが職探しを再開したから、という説明を聞くことがあります。

■ diffident [形 adj]

シャイだとか、自分に自信がないといった意味です。different ではありません。語源も違います。Diffident is different from different.

■ outcast [名 n][形 adj]

社会から受け入れられず追放された人、家までも失った浮浪者というような意味です。私などは、「昭和枯れすすき」という演歌を思い出します。

「昭和枯れすすき」の歌詞 ← goo 歌詞へのリンク。
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■ pariah [名 n]

社会からの、のけ者。南部インドの最下層民という古い意味もあります。オンライン辞書 Oxford dictionaries によると、語源は17世紀始めのタミール語(インド南部などで話されている)だそうです。

■ ostracize [動 v]

グループなどから追放する、村八分にするという意味です。古代ギリシャのオストラキスモス(陶片追放)を由来とする言葉。

Yahoo!辞書(大辞泉)「オストラシズム」の説明
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■ shun [動 v]

物や人を意図的に避けるという意味です。

2010年5月25日火曜日

やさしいひきこもり英語-hermit, adrift ほか

■ hermit

社会と離れてひきこもる人を意味しますが、主に宗教上の理由によるものを指します。

英和辞典では、「(宗教的な理由による)隠者」「世捨て人」という訳をよく見かけますが、私などは、この単語に関しては英英辞典の説明の方が分かりやすいです。興味のある方は英和辞典と英英辞典の説明をを比べてみるのもいいでしょう。

hermitage という言葉もあります。こちらは、隠者の住居などの意味です。

hermit crab というとヤドカリのことですが、なぜこのような言い方をするのか、私は知りません。

※ 関連語 seclusion

■ adrift

ボートなどが漂流しているという意味ですが、そこから比喩的に、社会から取り残され、人生の目的を見失った、といった意味もあります。辞書によっては、この比喩的な意味は載っていないことがあります。

ひきこもっている人は、ボートが漂流しているイメージといまいち合いません。自宅などにこもっているイメージで、漂流とは違います。

■ wash one's dirty linen in public

linen は下着のこと。直訳すると、「人前で~の汚れた下着を洗う」ですが、「内輪の恥を人前にさらす」という意味です。Don't wash your dirty linen in public. はことわざにもなっています。

ひきこもりの人は、知られたくない内輪の恥と見ている家族がいるかもしれません。私は汚れた下着と同類なのでしょうか。

■ sedentary lifestyle

座ることが多い生活様式。ひきこもりの人は、座ってばかりの時間が多いような気がします。

こうした生活様式が長らく続くと、どういう影響が出るのでしょう。太るとか。生活不活発病、廃用症候群になるとか。どうなのでしょう。

2010年3月3日水曜日

やさしいひきこもり英語-between jobs, work avoidance, turn over a new leaf

■ between jobs

「失業している」という意味です。「失業中」を「仕事と仕事の間」という表現で表すとは、面白いです。I'm (in) between jobs right now. などという使い方をします。

もっとも、学校を中退したり卒業したりして以来ずっとひきこもって、一度も仕事に就いたことがない場合は、このフレーズは使いにくそうに思えるのでしょうが、どうなのでしょう。それならば、between school and job という言い方はどうでしょうか? I'm between school and job right now.……こんなフレーズは、ありません。

■ work avoidance

仕事の回避?学業の回避?自分で紹介しておきながら、私には意味がよく分かりません。

ちなみに私は、この言葉を、The Selective Mutism Resource Manualという、場面緘黙症の問題を抱えた、主に子どもへの支援法をまとめた本で見つけました。ここでは、文脈からして、学業の回避という意味にとれました。ですが、文脈によっては仕事の回避という意味で使われる場合もあるようです。詳しくはよく分からないのですが。

Google Books「work avoidance」
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■ turn over a new leaf

「心を入れ替える」「改心する」「心機一転する」などという意味。「新しい1ページをめくる」意味から。leaf は、ここでは「(本などの)1ページ」という意味です。

ひきこもりの人が、一念発起して新しい行動を起こした時、このフレーズは使えるのでしょうか。

私としては、「新しい1ページをめくる」よりは、「新しい章(節)に移る」という言い方の方が合っているような気がします。従来通りの生活を続けていても、ページは進んでいるのではないかと思うからです。

2010年2月27日土曜日

やさしいひきこもり英語-Mental Health and Welfare Center, Public Health Center

■ Mental Health and Welfare Center

各都道府県や政令指定都市に設置されている「精神保健福祉センター」のことです。ひきこもりの代表的な相談窓口です。地域によっては、「こころの健康センター」など別の呼称のところもあります。

政府系(自治体含む)サイトに公開されている文書や学術文献で、この英訳を見ます。

例えば、群馬県の精神保健福祉センターでは、Gunma Prefectural Mental Health and Welfare Center という言い方をします。

このほか、Mental Health Welfare Center、Mental Health Center、Center for Mental Health and Welfare for the Mentally Disabled、Center for Mental Health and Welfare という呼称も使われています。どうやら英語名は統一されていないようです。

■ Public Health Center

精神保健福祉センターとともに、ひきこもりの代表的な相談窓口である保健所のことです。単に Health Center という訳を用いている自治体もあります。

■ Hikikomori Regional Support Center

今年度から各都道府県や政令指定都市に設置された「ひきこもり地域支援センター」ですが、英訳が見つからなかったので、私が勝手にこう訳しました。

■ Ministry of Health, Labour and Welfare

上記支援機関の元締めである、厚生労働省のことです。"Labour" というイギリス英語式のスペリングが気になりますが、これが正しいです。嘘だと思う方は、厚労省HPを開いてみましょう。なお、Ministry of Health, Labor and Welfare というアメリカ英語式のスペリングも使われています。

2010年2月13日土曜日

やさしいひきこもり英語-Youth Support Station, Youth Independence Camp

■ Youth Support Station または Wakamono Support Station

地域若者サポートステーションのことです。

Youth Support Station は内閣府の青少年白書(英語版)や、いくつかのサポステのウェブサイト等が用いている英訳です。Wakamono Support Station も、いくつかのサポステのウェブサイトで見られます。サポステのウェブサイトに複数の英訳が存在するところを見ると、どうやら公式の呼称が統一されていないと見えます。

なお、サポステについては以下のページ参照。厚生労働省ホームページへのリンクです。

地域若者サポートステーション事業について
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■ Wakamono Jiritsujuku, Youth Independence Camp, または Independence Camp for Youth

若者自立塾のことです。

正式な英語の呼称は私には分からないのですが、Wakamono Jiritsujuku はユネスコやOECDの文書、学術文献等に見られます。Youth Independence Camp や Independence Camp for Youth も、学術文献やOECD等に見られます。

なお、自立塾については、以下のページ参照。厚生労働省ホームページへのリンクです。自立塾は、事業仕分け(Budget Screening)の結果「廃止」の判定が出ましたが、来年度以降の自立塾についても触れられています。

職業能力開発情報
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サポステや自立塾の英訳については、もしかすると私が知らない他のものがあるかもしれません。気づいたら(そして、私が忘れていなければ)また加筆します。

2010年1月4日月曜日

やさしいひきこもり英語-gentleman, skeleton in the closet

■ gentleman

gentleman というと、「紳士」という意味がよく知られています。

実はこの gentleman には、「働く必要のない、高い社会階級に属する人」という意味もあります。ちゃんとした言い方をすれば、「有閑階級の人」となるのでしょうが。

働かなくても暮らしていけるという意味では、現代日本のニートと重なる部分もあるようにも思えます。もっとも、各種実態調査等によれば、ニートは必ずしも経済的に豊かな家庭から生まれるものではありません。玄田有史氏らが行った「青少年の就労に関する研究調査」(内閣府、2005年)によると、2000年代に入ると、ニートはむしろ経済的に貧しい家庭から多く生まれています。一方、厚生労働省が行った「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」(2007年)では、ニートを持つ家庭の経済状況は様々です。

なお、gentleman at large というと「定職のない人」、gentleman of the road というと「路上生活者」という意味です。どうして gentleman からこのようなイディオムが派生するのでしょうか。

■ skeleton in the closet(cupboard)

直訳すれば「戸棚の中のがいこつ」。しかしこれはイディオムで、「知られたくない家庭の秘密」のような意味です。

Every family has a skeleton in the cupboard「どんな家庭にだって、他人に知られたくない秘密がある」という文をよく見かけますが、この文章を検索すると、なぜか非英語圏のページがやたらとヒットします。

ひきこもっている息子というのも、隠しておきたい家庭の秘密でしょうね。私って、がいこつだったのでしょうか。

2009年9月17日木曜日

やさしいひきこもり英語-school refusal

school refusal は、直訳すると「学校拒否」です。学校が児童生徒を拒否するのか、児童生徒が学校を拒否するのか、いろいろ想像が膨らみますが、実は言うとこれは、日本で言う「不登校」「登校拒否」のことにほかなりません。

私は、この school refusal という言い回しには、いつも違和感を覚えています。なにやら、児童生徒が能動的に登校を拒否するようなニュアンスを感じるからです(もしかしたら、そういうニュアンスはないのに、私が勉強不足でそうしたニュアンスを感じているだけなのかもしれませんが)。

とあるアメリカの論文は、不登校を「学校に出席することについての深刻な感情的苦しみ; 不安やかんしゃく、うつ、身体症状を含むこともある」(Severe emotional distress about attending school; may include anxiety, temper tantrums, depression, or somatic symptoms)と説明しています(Fremont, 2003)。これを refusal という言葉で表現するのは不適切です。

なお、似て非なる言葉に truancy があります。これも、学校に通っていない児童生徒を意味することに変わりはないのですが、「怠学」という意味です。

不登校や怠学の話は英語圏でも聞くことがありますが、ひきこもりについては、どういうわけか、英語圏ではほとんど聞きません。

[関連ページ]

◇ 不登校は日本だけでの問題ではない。なのに、ひきこもりは…?ニートひきこもりJournal

[文献]

◇ Fremont, P.W. (2003). School refusal in children and adolescents. American Family Physician, 68(8), 1555–1561.

2009年7月26日日曜日

やさしいひきこもり英語-cocooning, Hobson's Choice

■ cocooning

The Popcorn Report: Faith Popcorn on the Future of Your Company, Your World, Your Life"Cocoon" に「ひきこもる」という意味があるらしいと知って調べてみたのですが、どうも違ったようです。

"Cocoon" というと「繭(まゆ)」などという意味ですが、90年代になって、マーケティングコンサルタントの Faith Popcorn 氏により、別の意味で "Cocooning" という言葉が有名になったようです。

この言葉については、次のサイトの Whatis.com の説明(英語です!)が詳しいので、ご紹介します。

cocooning
(新しいウィンドウで開く)

「ひきこもり」というよりはむしろ、「巣篭もり」に近い言葉でしょうか。「巣篭もり消費」とかいう、あれです。

※ 記事中の画像(Amazon.co.jp へのアソシエイトリンク)は、"Cocooning" という言葉を生み出した Faith Popcorn 氏の著書 The Popcorn Report: Faith Popcorn on the Future of Your Company, Your World, Your Life です。

■ Hobson's Choice

えり好みが許されない選択のこと。

Hobson というのは昔の英国人で、貸馬屋を営んでいたそうです。この人が、馬を貸す際、えり好みを許さなかったことから、こういう言い方が広まりました。

ひきこもり、特に長期ひきこもり経験者が就労をする際に、「仕事をえり好みしていてはならない」「何でもいいから仕事に就くことが大事」という声を聞くことがあります。私もそのように考えていました。

ですが、キャリアカウンセラーの方のお話を伺うと、それは間違いで、自分にできること(できないこと)や、向いていること(向いていないこと)を見極めることが重要とおっしゃっていました。

いったい、どちらが正しいのでしょうか?

2009年7月23日木曜日

やさしいひきこもり英語-social withdrawal

斉藤環氏による「社会的ひきこもり」という言葉は、"social withdrawal" という、アメリカ精神医学会の診断基準である『DSM-Ⅳ精神疾患の分類と診断の手引き』に出てくる用語の訳です(斉藤, 1998)。

social は「社会的な」「社会の」などという意味です。 withdrawal には様々な意味があるのですが、その中に「ひきこもり」という意味もあります。ただ、日本で言う「ひきこもり」とは意味が違うのではないかと思います。

"social withdrawal" は、DSMを参照するような専門家のみが使う専門用語というほどのものでもなく、一般にもある程度使われている言葉のようです。

私は一時、Google ニュースアラートで "social withdrawal" をキーワードに設定していたのですが、ヒットした記事は、うつや統合失調症、高齢者によるひきこもりに関するものが多かったように思います。

これらとは別に、子どもの "social withdrawal" に関する情報を目にすることがあります。これはよく分からないのですが、少なくとも Kenneth Rubin 氏などメリーランド大学関係の学術文献については、仲間集団に入れない子に関するものです(姉妹サイト「友達がいない子」参照)。ときどき日本のひきこもり関連文献でメリーランド大関係の "social withdrawal" に関する研究を引用したものが見かけますが、誤解があるのではないかと感じることがあります。

これら以外の場面でも、英語圏で "social withdrawal" という言葉を見かけることがあります。中には、日本のひきこもりに関する記事で "social withdrawal" という言葉を見かけることもありますが、そうでない場合も多いです。

[文献]

◇ 斉藤環(1998)『社会的ひきこもり-終わらない思春期』PHP研究所