2011年3月24日木曜日

身の回りを英語化する

日本に住んでいると英語に触れる機会がない、英語を使う必要に迫られない、だから日本人は英語が下手だ、こういう説明を聞くことがあります。なるほど、もっともです。

ただ、身の回りをある程度英語化することはできます。特に私のような日本在住の英語学習者にとっては、こうした工夫も英語上達の一つの道ではないかと思います。

例えば、これまで日本語で新聞を読んだり、テレビでニュースを見たりしてきたのを、英語に変えるとか。Japan Times や Daily Yomiuri などのウェブサイトは国内ニュースを中心に英語で情報を配信しており、記事は無料で読めます。もちろんこうした英字新聞を購読することもできます。また、NHK の英語ウェブサイトでは、英語ニュースを映像または音声で聴くことができます。

英字新聞は難しくて読めないという場合でも、英語で天気予報をチェックするぐらいなら難しくないかもしれません。気象庁ウェブサイト英語版のコンテンツ "Daily Forecasts" では、英語の天気予報を見ることができます。米 Yahoo! にも、日本の詳しい天気予報が掲載されており役に立ちます(ただし、Yahoo!では、気温は摂氏ではなく華氏です)。

インターネットにしても、ブラウザを英語にすることや、ホームページ(ここでは、ブラウザを起動した時に最初に表示されるページ)を英語ページにすることもできます。

携帯電話の表示も、機種によっては英語にできるはずです。

日記をつけたり、ちょっとしたメモをとったりする時も、英語にするとか。

私はこうした工夫を試みていますが、語学力向上の効果はどうか、実ははっきり分かりません。英字新聞や英語ニュースであれば、効果は出ていそうです。

2011年3月6日日曜日

敢えて定義の難しいネイティブ英英を使い、ボキャビルに?

■ ノンネイティブ向け英英とネイティブ向け英英

英英辞典には、英語を母国語としない人を対象としたものと、ネイティブ向けのものがあります。

前者は、例えば『ロングマン現代英英辞典』や『オックスフォード現代英英辞典』『コウビルド(新)英英辞典』などで、日本の一般の書店でも、やや大きなところであれば店頭で手に入ります。

後者はネイティブにとっての国語辞典で、日本の書店なら、洋書コーナーで見かけることがあります。カシオやセイコーの一部電子辞書に搭載されている『オックスフォード(新)英英辞典』や『オックスフォード米語辞典』『コンサイス オックスフォード英英辞典』などはこれに該当します。

私たち日本語ネイティブの英語学習者の場合、上級者でない限り、ノンネイティブ向けの使用をすすめられるのが一般的です。その理由の一つは、ノンネイティブ英英の定義には語彙制限があり、例えば『ロングマン』なら原則2,000語、『オックスフォード』なら原則3,000語といった限られた語彙数で語義が易しく示されているからです。分からない英単語を調べたのに、その定義にまた分からない単語があるといったことが避けられます。

■ 定義が難しいネイティブ英英を使い、単語を関連付けて覚える?

ですが、語彙増強を意識して、敢えて定義が難しいネイティブ英英を使ってみるのはどうだろうかと考えることがあります。単語を関連付けて覚えるのに役立つのではないかと思うのです。

例えば、ネイティブ英英の一つ Merriam-Webster's Collegiate Dictionary で dictionary という単語を引いてみると、

a reference source in print or electronic form containing words usu. alphabetically arranged along with information about their forms, pronunciations, functions, etymologies, meanings, and syntactical and idiomatic uses

などと書かれてあります。ここで、例えばもし etymology や syntax という単語が分からないという人の場合、さらに引き直しが必要になります。しかし、ここで dictionary と関連づけて、etymology と syntax を覚えようとすればどうでしょう。さらに、etymology と syntax を引き直し、またここで分からない単語が出てくれば、それもまた覚えようとすればどうでしょう。未知の単語を次々と関連付けて覚えることができます。

もっとも、私はこういう英英辞典の使い方はあまりしてはいないのですが……。ネイティブ英英は、語法や用例が私たちにとってあまり詳しくないのも、使いこなしにくい理由の一つです。