2010年3月12日金曜日

辞書の付録、読んでますか?

電子辞書はどうか知りませんが、紙の英和辞典や和英辞典、英英辞典には、巻末や巻頭に付録がついていることが多いです。思えば、私、これをほとんど読んでいません。みんな、読んでいるのでしょうか。

付録の中にはなかなか面白いものもあります。例えば、『ウィズダム和英辞典』の巻末付録には、「句読法」「自己紹介のポイント」「イーメールの書き方」など、英文ライティング上の実践的なテクニックがコンパクトにまとめられています。また、Oxford Advanced Learner's Dictionary(第7版)には、巻末に100ページ以上にわたる付録があり、固有名詞、文法、英文ライティングほか、英語を学習、運用する上で役立つ様々なことがまとめられています。『リーダーズ英和辞典』(第2版)などは、学習用辞典ではないので付録などないだろうと思いきや、世界史年表がついています。なお、付録でよく見かけるのは地図ですが、これはあまり実用的でなく、それほど面白いとは私は思いません。

付録の中で紹介されているものの中には既に知っている知識もあるのですが、ところどころ抜けている知識もあります。これらが完璧に頭に入ると、力になるだろうと思われます。ひょっとすると、これらの付録があると、下手な参考書は買う必要がないのではないかとも思えるほどです。

これらを読まないとは、もったいないような気もします。私などはバラエティ豊かな学習英和、和英、英英辞典を買う時に、選ぶ基準の一つに付録の充実度を挙げることもあるのに、いざ買ってみると読まないのです。辞書を買ってしばらく経つと、付録の存在そのものを忘れてしまっているように思います。

2010年3月3日水曜日

やさしいひきこもり英語-between jobs, work avoidance, turn over a new leaf

■ between jobs

「失業している」という意味です。「失業中」を「仕事と仕事の間」という表現で表すとは、面白いです。I'm (in) between jobs right now. などという使い方をします。

もっとも、学校を中退したり卒業したりして以来ずっとひきこもって、一度も仕事に就いたことがない場合は、このフレーズは使いにくそうに思えるのでしょうが、どうなのでしょう。それならば、between school and job という言い方はどうでしょうか? I'm between school and job right now.……こんなフレーズは、ありません。

■ work avoidance

仕事の回避?学業の回避?自分で紹介しておきながら、私には意味がよく分かりません。

ちなみに私は、この言葉を、The Selective Mutism Resource Manualという、場面緘黙症の問題を抱えた、主に子どもへの支援法をまとめた本で見つけました。ここでは、文脈からして、学業の回避という意味にとれました。ですが、文脈によっては仕事の回避という意味で使われる場合もあるようです。詳しくはよく分からないのですが。

Google Books「work avoidance」
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■ turn over a new leaf

「心を入れ替える」「改心する」「心機一転する」などという意味。「新しい1ページをめくる」意味から。leaf は、ここでは「(本などの)1ページ」という意味です。

ひきこもりの人が、一念発起して新しい行動を起こした時、このフレーズは使えるのでしょうか。

私としては、「新しい1ページをめくる」よりは、「新しい章(節)に移る」という言い方の方が合っているような気がします。従来通りの生活を続けていても、ページは進んでいるのではないかと思うからです。