2010年10月24日日曜日

やさしい将棋英語

将棋 shogi; Japanese chess
将棋盤 shogi board
駒 shogi pieces

王将 king
飛車 rook 龍王 promoted rook
角行 bishop 龍馬 promoted bishop
金将 gold general
銀賞 silver general 成銀 promoted silver
桂馬 knight 成桂 promoted knight
香車 lance 成香 promoted lance
歩兵 pawn と金 promoted pawn; tokin

唐突ですが、将棋英語の話です。

そもそも将棋の元となったゲームはインドで起ったもので、それが西洋に渡ったものがチェスに、日本に渡ったものが将棋になったわけです。ともに源流が同じのためか、将棋はチェスと共通点が多いのですが、将棋の英訳にもこのあたりが反映されています。

将棋を "Japanese chess" と呼ぶのは言うに及ばず(日本でもチェスを西洋将棋と呼ぶことがありますよね)、駒の名称もチェスの駒に準じているようです。例えば、将棋の飛車はチェスのルークと全く同じ動きをするのですが、このためか、飛車の英訳は rook です。英語圏の人に分かりやすい英訳にしようという訳者の配慮からきたものなのでしょうか。

■ 将棋を英訳し、世界に紹介する動き

将棋を英語に訳して海外に紹介した本が既にあります。私が調べたところ、古くは、1979年の How to play Shogi。現在入手しやすそうなものでは、青野照市九段らによる Better Moves for Better Shogi です(『ここを直せば強くなる』の英訳か?)。いずれも John Fairbairn 氏が著者または訳者です。同氏は有名な方のようで、Wikipedia にも項目があります。

Wikipedia "John Fairbairn" の項目
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将棋を海外に広めようという動きはインターネット上でも盛んです。これについては他サイトや動画などに立派なコンテンツがありますので、興味のある方は調べてみるとよいでしょう。

2010年10月4日月曜日

Instant Word Power

Instant Word Power (Signet)語彙を増やす方法の一つに、語源を手がかりにする方法があります。語源の知識が十分にあれば、時には未知の単語でも、その意味を類推することもできます。

Norman Lewis のロングセラー Instant Word Power は、語源をもとに語彙を増やす学習書の一つです。豊富な穴埋め問題を解きつつ、読み進めていきます。とてもよく売れている本で、ネット通販でなくても、洋書コーナーのある書店であれば、店頭で見つけることができることも多いです。値段も手ごろで、1,000円以下でも買えます。

本書のレベルですが、なにしろ洋書ですし、語彙のレベルからしても、おおむね英検2級~準1級ぐらいの人に最適ではないかと思います。店頭で内容を確認し、自分に合うかどうか確認して買うのもよいでしょう。この本には巻末に単語の索引があるので、これらの単語が自分の語彙レベルからして難しいか易しいか確認するのもよいと思います。

なお、同じ著者が Word Power Made Easy という同種の本を出していますが、こちらはもう少し難しいです。本書の次のステップとして位置づけるのもいいでしょう。逆に、 Word Power Made Easy が少し難しいという人は、本書から始めてみるのもいいでしょう。

英単語は、一度覚えても繰り返し復習しなければ忘れてしまうものですが、本書は、そのあたりの配慮が行き届いています。本を読み進めるうちに、過去に出てきた単語を振り返ることができる構成になっています。

ただ、TOEIC や英検などの検定試験や大学受験の対策には、直結しそうな内容に思えません。試験とは直接関係なく、純粋に語彙を増やしたいという人向け。