2011年7月7日木曜日

There is no accounting for taste

There is no accounting for taste は、直訳すると「人の好みには様々な説明がある」となります。ですが、「蓼(たで)食う虫も好き好き」という日本のことわざに対応するため、そのように訳されることが多いです。

このことわざのポイントは、account for でしょう。これは動詞句で、「…を説明する」というような意味があります。

名詞の account にも「説明」「記述」「報告」というような意味はあります。ただ、この場合は account of という使い方をすることが多いです。意味も、account for の「説明する」とは、少し違います。

なお、taste ですが、複数形にして There is no accounting for tastes とするものも見ることがあります。ただ、『ジーニアス英和大辞典』は、これを今は古い表現としています。

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これは高校レベルの知識だろうと思います。しかも、高校英語では今も昔も頻出事項だろうと思います。ところが、私は先日更新した姉妹ブログ「場面緘黙症Journal」の中で、There is no account for taste と間違って書いてしまいました。穴があったら入りたい気分です。いったい私は、高校卒業後何年英語勉強しているのか……いかに基礎がおろそかかということとです。反省をこめて、今回この記事を書きました。

英文を書くときに「この表現、正しいかな」と疑問に感じたときは、学習用の英英辞典や英和辞典などをこまめに引いて、確かめることです。また、正しいと間違って思い込んでいる場合もありますから、確認のために辞書を引くことも必要でしょう。この点、注意していたつもりなのですが……まだまだ甘いです。