2012年3月19日月曜日

この日本語、英語にも同じ表現がある!

美しい日本語……と思っていた言葉が、実は英語にも同様の表現があったことに気づき、驚いたことがあります。今回は、そんな言い回しを集めてみました。なお、またそういう表現を思い出したら、第二弾、第三弾の記事を書くかもしれません。

■ raise the white flag 「白旗を揚げる」

降参の際に白旗を揚げるのは、国際的に通じます。日本では、古くは『日本書紀』に白旗を挙げて降伏する描写があります。ですが、由来はどこなのでしょうか。

■ cold sweat「冷や汗」

Merriam-Webster's Collegiate Dictionary によると、cold sweat の初出は1582年だそうです。一方、『精選版日本国語大辞典』によると、1681年刊の『西鶴大矢数』 には「ひや汗」という言葉が見られるそうです。当時、日本に英語が輸入されたとは考えにくいですし、逆もそうです。ということは、偶然でしょうか。

■ grit one's teeth「歯を食いしばる」

苦境にあって歯を食いしばってこらえる。必ずしも本当に歯を食いしばるわけではなく、比喩的な表現です。『精選版日本国語大辞典』によると、これと同義の 「歯を食い合わす」という表現が、平安時代に成立した『色歯字類抄』に登場するそうです。少なくとも、英語が日本に輸入されたものではないのかもしれませ ん。

■ question of time「時間の問題」

英語に、 question of time という表現があります。字義通り、「時間の問題」という意味です。こうも日本語と同じ表現があると、もしかすると「時間の問題」は英語の訳語ではないかと も思えてきます。ですが、はっきりしたことは私には分かりません。なお、a matter of time という表現もあります。

■ landslide victory「地滑り的勝利」

選挙結果を伝える報道で、おなじみの表現です。

■ the former ... the latter ... 「前者は…後者は…」

好きな表現です。