2009年9月23日水曜日

フリーライダー

経済系の英字新聞や英文雑誌を読み続けています。英語の勉強と、経済の勉強・情報収集が目的です。具体的には、Financial TimesWall Street JournalThe Economist あたりを読むことが多いです(読みこなせているわけではありません)。

ただし、私にはお金がないので、インターネットで無料コンテンツを読んでいます。

私が無料コンテンツを読んでも、新聞社や雑誌社は儲からないだろうなと思います。

ときどき、コンテンツ内の広告をクリックすることはあります。ですが、クリック先の企業のサービスを利用したり商品を買ったりすることはありませんから、私がクリックしても、新聞社や雑誌社は実質的に収益を得ることができているのだろうかと思うこともあります(広告掲載には、どういう契約がなされているかは知りませんが)。

例えばこの前、The Economist の日本に関する記事を読んでいたら、ハーバード大学ビジネススクールの広告を見つけたので、興味を感じてクリックしたのですが、私がハーバードのビジネススクールに留学する見込みは全くありません。このほか高級ホテルとか、私が見ている経済系の英字新聞、英文雑誌のウェブサイトには、私とは縁遠そうなハイソな広告が多く、いつもクリックするだけで終わってしまいます。広告を掲載した企業が、「クリックしてわが社のサイトを見てもらえるだけでも良い」と考えているのであれば、それでいいのですが。

そんなことを考えていたら、私もチェックしていたニュース雑誌 Far Eastern Economic Review 誌が廃刊というニュースが飛び込んできました。広告収入と購読者数の減少が背景にあるとか。私のような読者のせいか…?

2009年9月17日木曜日

やさしいひきこもり英語-school refusal

school refusal は、直訳すると「学校拒否」です。学校が児童生徒を拒否するのか、児童生徒が学校を拒否するのか、いろいろ想像が膨らみますが、実は言うとこれは、日本で言う「不登校」「登校拒否」のことにほかなりません。

私は、この school refusal という言い回しには、いつも違和感を覚えています。なにやら、児童生徒が能動的に登校を拒否するようなニュアンスを感じるからです(もしかしたら、そういうニュアンスはないのに、私が勉強不足でそうしたニュアンスを感じているだけなのかもしれませんが)。

とあるアメリカの論文は、不登校を「学校に出席することについての深刻な感情的苦しみ; 不安やかんしゃく、うつ、身体症状を含むこともある」(Severe emotional distress about attending school; may include anxiety, temper tantrums, depression, or somatic symptoms)と説明しています(Fremont, 2003)。これを refusal という言葉で表現するのは不適切です。

なお、似て非なる言葉に truancy があります。これも、学校に通っていない児童生徒を意味することに変わりはないのですが、「怠学」という意味です。

不登校や怠学の話は英語圏でも聞くことがありますが、ひきこもりについては、どういうわけか、英語圏ではほとんど聞きません。

[関連ページ]

◇ 不登校は日本だけでの問題ではない。なのに、ひきこもりは…?ニートひきこもりJournal

[文献]

◇ Fremont, P.W. (2003). School refusal in children and adolescents. American Family Physician, 68(8), 1555–1561.

2009年9月3日木曜日

英字新聞-特定個人の報告、論評を読んでるみたい

英語の勉強のために、できるだけ毎日英字新聞のウェブサイトを見るようにしています。

ここ数日は、日本関係の記事を読むことが多いです。というのも、日本で初めて起った本格的な政権交代を、英米の新聞社がどのように報道しているかが気になるからです。ちなみに、鳩山氏の話題の論文 "A New Path for Japan"(New York Times に掲載)も読みました。 "A New Path for Japan"(新しいウィンドウで開く

ところで、英字新聞の日本に関する記事を追い続けていると、常々気になることがあります。それは、新聞社にもよるのかもしれませんが、日本に関する記事を書いている記者はだいたいいつも決まっていることです(当たり前と言えば当たり前なのですが)。例えば、Financial Times であれば、David Pilling 記者や、Michiyo Nakamoto 記者、Wall Street Journal なら Yuka Hayashi 記者の名前をよく目にするような気がします。New Yorkt Times では、以前 Norimitsu Onishi 記者の名前をよく見かけたのですが、異動でもあったのか、最近は日本関係の記事では名前を見ることはありません。

このため、英米の新聞記事を読んでいると、特定個人による報告、論評を読んでいるという感覚になります。

英米の新聞は、日本のそれとは違って署名記事が多いため、このように感じるのでしょう。英米ではむしろこれが普通なのだろうと思います。私はまだこの感覚には慣れませんが、それはまだまだ英字新聞を読みこんでいない証拠にほかなりません。