2009年4月25日土曜日

新番組「ニュースで英会話」

■ 23:00にやっていたNHKラジオ英語ニュース

昔、23:00に、NHKラジオ第2放送で英語ニュースが放送されていました。たしか10~15分間の番組だったと思います。

英語ニュースの前の時間帯の番組は、「ビジネス英会話」やその前身の「やさしいビジネス英語」でした(「残したいふるさとの言葉」という5分間の番組を挟んでいた時期もあります)。

ビジネス英語を学んだ後、そのまま英語ニュースを聴けるのが私にはよかったです。私にはビジネス英語、英語ニュース、ともに関心があったからです。番組の英語レベルも、両者ともに同じぐらいでしたし。私に限らず、リスナー層はある程度重なっていたのではないかと思います。

NHKの英語ニュースは日本に関する話題が多く、特別な背景知識などは不要なので、英語学習の素材としては使いやすいのがよかったです。

この英語ニュースの番組で、私の英語力は鍛えられました。最初はちんぷんかんぷんだった英語ニュースも、かなり聞き取れるようになりました。「ニュース英語」というか、ニュースによく出てくる英単語があって、それを覚えておけば、NHK英語ニュースぐらいのレベルであれば、案外聞き取れるものです。

「ビジネス英会話」は「実践ビジネス英語」と名を変え、今日に至っていますが、英語ニュースは時間帯が大幅に変わってしまい、2つの番組をセットで聴くことはできなくなってしまいました。これにはがっかりさせられました。

■ 新番組「ニュースで英会話」

ところが今年の春の番組改編で、「実践ビジネス英語」の次の時間帯の番組に、「ニュースで英会話」ができているではありませんか。これは嬉しいです。

放送時間はわずか5分ですが、単純に英語を流すだけでなく、解説も行っています。さらには、TVやインターネットとも連動しています(チャロの英語講座に倣ったのでしょうか)。

できれば、来春の番組改編では、放送時間を5分といわず、10分、15分と延長してほしいです。

「別にNHKラジオにこだわらなくても、英語ニュースなんてネットで色々聴けるだろ」と言われれば、それまでなのですが。私の場合、NHKラジオのビジネス英語講座を聴くのは長年の習慣と化しているので、セットで英語ニュースを放送してくれると嬉しいということです。ずいぶんと勝手なこと書いているような…。

2009年4月23日木曜日

英語が読めれば、他言語の読み物も読める?

■ 邦訳書は出てなくても、英訳書が出ている場合がある

本は世界のいたるところで出版されています。日本で出版される本のほとんどは日本語で書かれているのでしょうが、アメリカやイギリスだと英語、ドイツだとドイツ語、フランスだとフランス語、中国だと中国語…等々、その国や地域によって、書かれている言語が異なります。

例えばドイツ語の本を読もうとしても、日本語を母語とする人の多くは読むことはできないでしょう(Amazon.co.jp などで入手だけはできるかもしれませんが…)。こうした人でも、邦訳書が出ていれば読むことができます。ただ、邦訳書が出ているドイツ語の本は、ごくわずかです。

邦訳書が出ていないドイツ語の本であっても、英訳書なら出ていることがあります。ドイツ語が読めなくても英語が読めれば、この本を読むことができます。

これはドイツ語の本に限らず、他言語の本についても同じ事が言えます。英語を勉強する効用の一つは、このように英訳書を読むことによって、他言語の本にも触れることができるという点です。

■ 日本語には訳せなくても、英語には訳してくれる翻訳サイト

私は現在、ドイツ語の本を少しずつ読み進めています(本当に少しずつなので、なかなか進まないのですが…)。

といっても、私はドイツ語はチンプンカンプンです。ですが、英語なら読めるので、ドイツ語の文章を翻訳サイトで機械的に英語に直して、なんとか読んでいます。

翻訳サイトは、Yahoo! Babel Fish を使っています。

Yahoo! Babel Fish
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実は、日本には、ドイツ語を直接日本語に翻訳するサイトもあります。ですが、私はこのサイトを使ったことがあるのですが、これが実に読みにくい訳でした。ドイツ語を英語に訳した方がまだ読みやすいと(あくまで私は)感じたため、そうすることにしたのでした。ドイツ語は英語と同じインド・ヨーロッパ語族であり、親和性があります。ドイツ語を英語に訳す方が、日本語に訳すよりも訳しやすいのでしょう(たぶん)。

このほか、Yahoo! Babel Fish を使うと、日本語や中国語はもちろん、オランダ語、ロシア語、ギリシャ語といったややマイナーな言語(これらを母語とする方、ごめんなさい)も無料で英語に翻訳できます。しかし、これらマイナー言語を無料で日本語に翻訳するサイトは、私の知る限りありません。※

英語が読めれば、多くの他言語も読める、これも英語を読むことができる効用だろうと思います。

※ 追記です。Google 翻訳がありました。

2009年4月21日火曜日

ひきこもりながら英語を勉強していてもニートか

ニート(NEET)。

もとはイギリスの言葉で、"Young people not in Education, Employment or Training" の略です。字義通り言えば、教育、雇用、職業訓練、いずれにもない若者のことですが、日本ではこれに加えて、求職活動をしていないということが要件に挙げられます。

厚生労働省は、ニートに近い概念として「若年無業者」を、年齢15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない者と定義しています。非労働力人口とは、15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を除いた者です。完全実業者とは、仕事がなく、仕事を探していた者で、仕事があればすぐに就ける者を言います。

「ニート」と「ひきこもり」の違いについては、色々な人が色々な考えを持っているようですが、私はひきこもりは多くの場合、ニートの一部と考えています。ひきこもり者の多くは、教育、雇用、職業訓練、いずれにもないでしょう。

■ ひきこもりながら英語を勉強していてもニートか

では、ここで問題です。私のような、自宅でひきこもりながらもNHKのラジオ英語講座などを活用して英語の勉強をしている者は、ニートに含まれるのでしょうか?

自宅での英語学習が「教育」や「職業訓練」に含まれるかどうかがポイントだろうと思います。これが教育や職業訓練だと、定義により、ニートではないということになります(ただし、厚労省の定義する「若年無業者」には含まれます)。しかし、職業訓練ではないとなると、これはやはりニートだということになります(「若年無業者」にも含まれます)。

この点については、私は結論が出ていません。自分から問題を持ち出しておいて、なんですが…。ただ、もともとニートという用語は労働政策上の問題意識から出たものなので、このことが何かヒントになるかなとは思います。

2009年4月16日木曜日

英語ができるということは、英語を話せるということか

英語が得意な人というと、英語がペラペラに話せる人をイメージする人がどうも多いように感じます。

「中学から学校で何年間も英語を勉強したにもかかわらず、英語は話せない。学校の英語の勉強は役に立たない」という声を私などはわりとよく耳にしますが、これなども、英語を話す技能に注目が集まっている証拠でしょう。

しかし、いくら英語を流暢に話せても、英語を聞き取ることができなければ、会話は成り立ちません。また、いくら会話ができても、英語の文書が読めないとか、英文の書き方が分からないという人がいれば、果たしてその人は英語が得意な人ということができるのかどうか、疑問が残ります。

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英語には、4つの技能があります。聞く(リスニング)、話す(スピーキング)、読む(リーディング)、書く(ライティング)です。英語が得意な人とは、「話す」だけでなく、その他3つの技能も万遍なくよく身についている人のことを言うのだろうと私は考えています。

これらの技能のうち、一つが身につくようになると、他の技能も相対的に向上するということもあるかもしれません。例えば、「聞ければ話せる」というように、「聞く」力が伸びれば「話す」力も伸びるということがあるかもしれません。

ただ、これは私見ですが、それぞれの技能を鍛えるには、それぞれの技能別の特別な訓練が必要ではないかと思います。「聞ければ話せる」といっても、「話す」ための特別な訓練はやはり必要でしょう。私などは英語を少しなら聞くことができても、話すこととなると全くだめです。また、事実かどうか分かりませんが、TOEIC には「話す」「書く」のテストがなく(最近は、この2技能を測るテストもできましたが)、TOEIC で高得点をとっても、英語をうまく話せないという人もいると聞きます。

私が中学高校にいた頃の学校の英語教育といえば、英語を「読む」ための教育が最も重点的になされ、「話す」ための教育は全くといっていいほどなされませんでした。ですから、学校の勉強だけを真面目に続けていれば、英語をある程度読めるようにはなりましたが、話せるようにはなりませんでした。

2009年4月9日木曜日

教科書の英文を日本語に訳す授業

私が高校の頃、英語の授業はリーディング(読解)とグラマー(文法)に分かれていました。そのうちリーディングは、もっぱら教科書の英文を日本語に訳すというものでした。今でも、こうした教育が行われているのでしょうか。

授業の前に、「予習」として、次の授業で進むと思われる箇所まで予め訳してくるよう求められました。そして、授業の日にはランダムに当てられて、指定された箇所を訳すよう言われました。ですから、私たちは、予めノートに自分が考えた日本語訳を書いて、授業の日に当てられられると、ノートに予めまとめておいた日本語訳を読むという、そうしたことをやっていたわけです。私たちが訳した後、最後に、先生が正しい訳を示します。

このような授業には、もちろん意義があるだろうと思います。その生徒がその英文を本当に理解しているかを知るには、このように英文を訳させるとよく分かるだろうと思います。また、大学入試などでは、英文和訳の問題が出ることも多いです。

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ただ、今現在、毎日英語に触れている私は、英文和訳など滅多にしません。英字新聞や英文雑誌、洋書を読むときに、いちいち英語を日本語に訳して内容を理解するとか、そうしたことはほとんどしません。

英文は英文のままで理解しているのです。そうしければ、英文を読むのに時間がかかってしようがありません。

よく、リーディングの授業で、「後ろから訳すんだ」と先生がおっしゃっていました。英語は主語の後にいきなり動詞がきて、その後に細かい説明が続くので、後ろから訳すとうまくいくということです。英文を英文のままで理解するには、そうではなく、頭からそのまま後ろまで一気に目を通して、そのまま理解しなければなりません。

おそらく、英語を日常的に使っている日本語ネイティブのほとんどは、英文は英文のまま理解しているのではないかと思います。英文を日本語に直すなど、特定の職業に就いている人でもない限り(翻訳家や通訳など)、英語を使っている人はあまりしないのではないかと思います。

こうしたことは、「使える英語」を身につける上でとても大事なことではないかと思うのですが、私は学校の授業では教えてもらえませんでした。受験対策がなにより大事で、そこまでの余裕はなかったのでしょう。私は独学の訓練で、英文のまま理解する力を身につけたのでした。

2009年4月7日火曜日

International Herald Tribune のウェブサイトが

International Herald Tribune(インターナショナル・ヘラルド・トリビューン)という英字新聞があります。高級紙で、内容は難しめです。

日本では朝日新聞と提携し、IHT と朝日新聞の英訳版を合わせた Herald Asahi という名で販売されています。

IHT は以前、The New York Times と The Washingtonpost が共同所有していたそうですが、私が初めて IHT のことを知ったときには、NYT の傘下に入っていました。

NYT の傘下とあって、自らを "The Global Edition of The New York Times" と位置づけていました。当時の IHT のウェブサイトを見ると、NYT と同じ記事が数多くありました。日本のひきこもりを紹介した NYT の記事 "Shutting Themselves In" も、IHTのウェブサイトで見かけました(一時、写真つきでトップ掲載されたこともあります)。そのほか、独自の記事や通信社から入ってきたニュースで構成されていました。

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その IHT のウェブサイトが、この春、突然 NYT と変わらないサイト構成になっていて驚きました。NYT グローバル版の Martin Gottlieb 氏がいろいろ説明していますが…。

Talk to the Newsroom: Global Edition Editor
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これも合理化らしいです。NYT は本社ビルを売却するなど経営が悪化していて、先日も、傘下の The Boston Globe が休刊の危機にあるというニュースが報道されました。このことも関係があるのでしょうか。

IHT のサイトに親しんできた私には残念な話で、戸惑いも感じます。ですが、このまま使い続けるほかありません。もしかしたら、案外今の形の方が便利でよかった、ということにもなるかもしれません。

2009年4月3日金曜日

英語で考えると、支離滅裂になる

英語ブログを書いているとつくづく感じるのですが、物事を英語で考え、表現するのは難しいです。

先日、自分が英語ブログで書いた内容を日本語に訳してみたのですが、書いてあることに筋道が立ってなかったり、論理的に無茶苦茶だったり、それはひどいものでした。

しかし、ふだん日本語でブログを書いていると、そこまでひどい文章にはなりません(それでも変な文章が多いですが、英語ブログよりはましということです…)。

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慣れない英語で物事を考えるから、こうなってしまうのでしょう。ですから、まずは頭の中で日本語で文章を考えて、それを英語に翻訳すると、少しはましな英文が書けるようになるかもしれません。しかし、そんなことをしていては、いつまでたっても英文ライティングが上達しないような気もします。ライティングはまだしも、英語を話す必要に迫られた時に、いつまで経ってもそういうことをしていてはいけません。

よく、「いくら英語が堪能でも、伝えるべきしっかりした内容を持っていないと駄目」と言います。その通りだと私も思います。しかし、英語力が未熟だと、いくらしっかりした考え方をする人でも、それを英語で考える段になると正常な思考ができず、その結果、支離滅裂だったり論理的に飛躍のある内容を伝えてしまったりするかもしれないと思います。

…自分がこうだからって、みんなもこうだと言ってしまってはいけませんね。でも、ひょっとしたら、こんなものかもしれないと思います。