2011年12月11日日曜日

やさしいひきこもり英語-depression, angst ほか

■ depression [名 noun]

うつ病。ほかにも、憂鬱、不況など様々な意味があります。Great Depression というと、1929年に起こった大恐慌のことを意味します。

■ angst [名 noun]

自分の人生などに対する不安。

■ misanthropist [名 noun]

人間嫌いで、独りでいるような人。misanthrope とも言います。

mis(嫌う)+ anthrope(人間)。anthrope ですが、例えば、anthropology は「人類学」。philanthropyは「慈善」。

■ escapism [名 noun]

現実逃避。

例。 For him, games are a form of escapism from the real world.「彼にとって、ゲームは現実世界からのひとつの逃避です」

■ slouch [名 noun]

「前かがみの姿勢」ということですが、スラングで「だめな人」「怠け者」というような意味もあります。前かがみの姿勢は、だらけているように見えます。

■ shut in [名 noun, 形 adjective, 句動 phrasal verb]

名詞または形容詞で、身体的または精神的な病気により、部屋の中に閉じこもったという意味があります。

また、shut someone in という使い方もします。New York Times が2006年に掲載したひきこもりの記事のタイトルは、Shutting Themselves In でした。

■ subdued [形 adjective]

(人が)静かな。落ち込んでいるのかもしれません。

■ dejected [形 adjective]

落胆した。

■ self-effacing [形 adjective]

控えめな。周囲から注目を浴びるのが嫌な様子。efface は動詞で、「消す」というような意味です。

■ exclude [他動 transitive verb]

exclude(人、物)from(物)で、「(人、物)を(物)から除外する」という使い方をすることがあります。対義語は include。

語源。ex(外に)とclude(閉じる)。

■ stand on one's own (two) feet

自分の足で立つというところから、自立するという意味です。

2011年12月4日日曜日

Merriam-Webster's Essential Learner's English Dictionary

Merriam-Webster's Essential Learner's English Dictionary 英英辞典は、大きく二つに分けることができます。一つは、英語を外国語や第二言語として学ぶ人たちを対象にしたものです。もう一つは、英語圏のネイティブにとっての国語辞典です。

私たち日本の英語学習者が使う英英辞典は主に前者です。一般の書店でもよく見かける『ロングマン現代英英辞典』『オックスフォード現代英英辞典』『コウビルド新英英辞典』は、前者の代表選手です。

今回お話しする Merriam-Webster's Essential Learner's English Dictionaryは、こうした学習用英英辞典の新顔です(2010年発売)。

これはペーパーバックの小型辞書です。辞書としては安く、$9.95という価格です。反面、字はやや小さく、紙質は必ずしもよくなく、一色刷りでカラフルでは全くありません。

Merriam-Webster というと、アメリカ人を対象にした老舗英英辞典が有名ですが、2008年に Merriam-Webster の名を冠したノンネイティブ用の学習英英辞典『メリアム・ウェブスター英英辞典 』が出ています。おそらく、それを親辞書として生まれたものではないかと思います。

この辞書の基本的な情報ですが、収録語数は54,000以上、イディオムは15,000以上、用例は78,000以上です(いずれも公称の数字)。また、寸法と重量を手持ちの定規と量りで調べてみたところ、それぞれ17.9cm×10.4cm×6.1cm(Amazon.co.jpで公開されている寸法と、特に高さが違います)と約700gでした。

用例が豊富で、用例をして語らしめる辞書という印象です。語法の表記が、先にご紹介した『ロングマン』や『オックスフォード』のような5,000円近くする立派な辞書に比べると不親切のようにも感じますが、豊富な例文をじっくり見ることである程度読み取ることができます。

この種のペーパーバックの小型辞書はアメリカのネイティブを対象とした辞書に多かったのですが、今回は学習用英英辞典です。ハンディで安価なので、線を引いたりしながら、いよいよとなれば使い捨て感覚で使うことができます。

2011年9月17日土曜日

iTunes U

今回は、日記のような内容です。

■ iTunes U

最近、iTunes U の使い方がやっと分かるようになってきて、少しずつ利用しています。

iTunes U とは、アップル社による、大学等の教育コンテンツを配信するサービスです。東京大学、慶応義塾大学などの日本の大学はもちろん、ハーバード大学、オックスフォード大学など海外の大学も含めた、様々な大学の講義等を無料で見聴きできます。

iTunes U は iPhone や iPod がある場合はもちろん、パソコンとインターネットができる環境があれば利用できます。 iPhone や iPod がない場合には、パソコンに iTunes というソフトをアップル社ウェブサイトからダウンロードし、インストールします。iTunes を立ち上げると、iTunes Store を通じて、iTunes U にアクセスできます。

特に iPhone や iPod があると、iTunes U でダウンロードした大学の講義等をいつでもどこでも 見聴きできます。

私のような英語学習者にとっては、英語圏の大学の講義等を見聴きできるのが魅力です。スクリプトが公開されている場合もあるのもよいです。私は大学時代は 経済学を専攻したので、講義等も経済学関係を中心に聴いています。まずは自分が得意な分野から、リスニングに挑戦しています。

■ American Heritage の辞書

The American Heritage Dictionary of the English Language の第5版が、 11月に発売されるようです。AHD は百科事典的な性格も強い辞書で、人物等の写真が多いです。規範的な辞書※としても知られ、Usage Note という、識者が語法について論じる欄が設けられています。電子辞書の時代ですが、一度こういう大きな辞書を自室に置いて、写真を楽しみながらページをめ くってみたいというのが、個人的な願望です。買うなら円高の今がチャンスですが、現在迷っているところです。

他のアメリカの主要辞書の改定動向を見ると、2013年には Webster's New World College Dictionary の新しい版が発売予定です。また、Merriam-Webster's Collegiate Dictionary も、これまでの改定ペースから考えて、2013年に第12版が出るでしょう。この動向も考慮に入れながら、AHD を買うかどうか、発売日までゆっくり考えることにします。

※ 規範的な辞書とは、言葉の正しい使い方はこうあるべきというのを示した辞書のことです。これに対するのが記述的な辞書で、言葉は実際にこう使われているというのを示した辞書のことです。

2011年8月25日木曜日

カシオ電子辞書XD-A10000

CASIO Ex-word 電子辞書 XD-A10000 フラッグシップモデル ツインタッチパネル 音声対応 150コンテンツ 日本文学300作品/世界文学100作品収録 Blanview (ブランビュー) カラー液晶搭載半年ほど前、念願の電子辞書を買いました。カシオの2010年フラッグシップモデルXD-A10000です。しばらく使ってきましたし、そろそろ使った感想等を書きます。

■ 製品選び

まず、どの電子辞書を買うかが問題でした。そこで、電子辞書メーカー各社のウェブサイトで製品の情報を集めました。結果、英語学習に適していて、さらに高校生モデルよりもさらに上のモデルという条件だとカシオやセイコーが充実していることが分かりました。そのうえで、自分の使用目的と収録コンテンツ、予算と価格を念頭に、最終的にカシオのXD-A10000に決めたわけです。

買った時期は、2011年1月の終わり頃です。新しい2011年モデルXD-B10000が出た時期を見計らって、旧モデルを買いました。新モデルの発売に合わせて、旧モデルの価格が下がることを狙ったのです。

■ 使った感想

電子辞書を使ったのは今回が初めてですが、やはり便利ですね。辞書を持ち運ぶことが多かった私にとっては、これでずいぶん持ち運びが楽になりました。また、もともと私は一つの単語を、複数の辞書で引き比べることが多いのですが、この電子辞書だとそれが簡単にできます。発音を聞くこともできますし。それから、最近の電子辞書は機能が充実していて、今では一つ一つの単語に書き込みをすることもできます(この機能は使っていませんが)。

ただ、難点もいくつかあります。第1に、一覧性の点では、紙の辞書に劣ることです。ページを開くと数多くの単語が瞬時に目に入る一覧性がないのはもちろんですが、それだけではありません。この電子辞書の場合、ある単語を引いた場合、その単語の用例やイディオム等を調べるには、さらに「用例 解説」ボタンや「成句 複合語」ボタンを押さなければ見ることができません(一部の辞書を除く)。特に、辞書を読むという使い方は、紙の辞書に比べるとしづらいです。第2に、収録コンテンツの中には、冊子媒体の辞書に比べると古いものが一部に含まれていることです。たとえば、私がよく使う『オックスフォード新英英辞典』は、紙のものは現在第3版が最新ですが、電子辞書では、電子化が間に合わなかったのか第2版が収録されています。これは、カシオの最新のモデルでもそうです。


なにはともあれ、この電子辞書は愛用しています。ただ、紙の辞書を完全に代替するものには私の場合なってはおらず、両者を併用しています。

2011年7月7日木曜日

There is no accounting for taste

There is no accounting for taste は、直訳すると「人の好みには様々な説明がある」となります。ですが、「蓼(たで)食う虫も好き好き」という日本のことわざに対応するため、そのように訳されることが多いです。

このことわざのポイントは、account for でしょう。これは動詞句で、「…を説明する」というような意味があります。

名詞の account にも「説明」「記述」「報告」というような意味はあります。ただ、この場合は account of という使い方をすることが多いです。意味も、account for の「説明する」とは、少し違います。

なお、taste ですが、複数形にして There is no accounting for tastes とするものも見ることがあります。ただ、『ジーニアス英和大辞典』は、これを今は古い表現としています。

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これは高校レベルの知識だろうと思います。しかも、高校英語では今も昔も頻出事項だろうと思います。ところが、私は先日更新した姉妹ブログ「場面緘黙症Journal」の中で、There is no account for taste と間違って書いてしまいました。穴があったら入りたい気分です。いったい私は、高校卒業後何年英語勉強しているのか……いかに基礎がおろそかかということとです。反省をこめて、今回この記事を書きました。

英文を書くときに「この表現、正しいかな」と疑問に感じたときは、学習用の英英辞典や英和辞典などをこまめに引いて、確かめることです。また、正しいと間違って思い込んでいる場合もありますから、確認のために辞書を引くことも必要でしょう。この点、注意していたつもりなのですが……まだまだ甘いです。

2011年4月10日日曜日

英字新聞の1部売り

最近、たまにキヨスクに寄ったとき、英字新聞を1部買っています。一時期もこうしたことを続けていたのですが、久々に再開しました。地方には英字新聞がなかなか店頭販売されておらず、定期購読以外の方法で入手するのは簡単ではありません。

ネットの新聞に比べ、紙の新聞は一覧性に優れていますし、目に優しく、じっくり読みやすい点がよいです。ここに、紙の英字新聞を買うメリットがあります。もちろん、電子版にも優れた点があるので、現在ではネットの英字新聞も平行して読んでいます。

2011年4月現在、日本の新聞社が発行している紙の日刊英字新聞は、次の2紙です。

○ The Japan Times
○ The Daily Yomiuri

かつては Herald Asahi という、朝日新聞の英訳版と International Herald Tribune(New York Times の国際版)を併せた新聞もあったのですが、2011年2月末に朝日新聞社が撤退し、廃刊になりました。IHT は、現在日本でも1部170円で発売されています。

私の住む地域では、以前より、私の知る限り JT と Yomiuri しか店頭では販売されていませんでした。以前は、私は JT を買うことが多かったです。読売新聞の英訳記事が多い Yomiuri とは違い、JT は一から英文を起こして書いており、それが魅力的に思われたからです。だが、最近は Yomiuri を買うことの方が多いです。Yomiuri は、曜日によっては、海外の有力紙のサプリメントを数ページにわたって載せており、それに惹かれるです(他の記事もいいですが)。それに安いですし。

心情としては、JT にも頑張ってもらいたいところです。日本最古の英字新聞ですし、一から英文起こして書いている新聞社ですし。ただ、JT は最近急に値段が高くなったのが気になります。昔買ってたときは(2004年頃)150円だったのですが、今は180円です(Yomiuri は10円値上げの130円)。あの高級な IHT よりも高いです。経営が厳しいとか、そういうのでなければいいのですが。私も、ブログで「頑張ってもらいたい」と書くだけでなく、買わなきゃいけません。

でも、本当は JT や Yomiuri よりもいいですが、Financial Times や Wall Street Journal を買って読んでみたいです。こんな田舎では、売ってません……

[英字新聞の正しい用途]

○ 包装紙として使う
○ 大学受験会場で読んでるふりして、ハッタリをかます(難関大学では無効)

2011年4月6日水曜日

私は英文を訳して読んではいないぞ

私が英字新聞や洋書を読んでいることを知ると、私が英文を訳して読んでいると思い込む人が時々いて、驚かされます。

しかし、そうしたことは原則していません。私は英文は英文のまま理解して読んでいるのです。英英辞典を積極的に活用しています。例外的に、よほど難しいと感じる構造の文章に出会った場合などは、和訳してみることがありますが、普通はわざわざ和訳はしません。

というのも、第一に、英語を日本語に訳して読む癖をつけると、英文を読むのに時間がかかってしまうと考えるからです。英字新聞なんて読みたい記事が山ほどあるのに、いちいち訳して読んではいられません。第二に、英語で書かれたことを日本語に訳して理解するのは、根本的に限界があるからです。第三に、翻訳しながら読む癖がついてしまうと、リスニングの際にも翻訳してしまう癖がついてしまいそうだからです。翻訳しながらリスニングをすると、速度の速いものにはついていきにくくなります。最後に、私は別に通訳や翻訳家を志望しているわけではないからです。

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それにしても、どうしてこのような誤解を何度も受けてしまうのでしょう。

こうした思い込みをする人は、概して、高校や大学等を卒業すると同時に英語の勉強も卒業し、それ以降、ほとんどあるいは全く英語の勉強をしていない人です(それが悪いというつもりは、もちろんありません)。

推測ですが、これは学校教育が関係しているのではないかと思います。おそらく彼ら彼女らが学校で受けた英語の授業(特にリーディング)は、与えられた英文を訳す作業が主だったのでしょう。このため、英文を読むというと、訳読のことと思い込んでいるのではないかというのが、私の見立てです。

もっとも、もしこうした誤解を受けてしまったとしても、私に不利益になることはないので、気にする必要もないのかもしれません。

※ 別に私は、英文和訳全否定論者ではありません。

2011年3月24日木曜日

身の回りを英語化する

日本に住んでいると英語に触れる機会がない、英語を使う必要に迫られない、だから日本人は英語が下手だ、こういう説明を聞くことがあります。なるほど、もっともです。

ただ、身の回りをある程度英語化することはできます。特に私のような日本在住の英語学習者にとっては、こうした工夫も英語上達の一つの道ではないかと思います。

例えば、これまで日本語で新聞を読んだり、テレビでニュースを見たりしてきたのを、英語に変えるとか。Japan Times や Daily Yomiuri などのウェブサイトは国内ニュースを中心に英語で情報を配信しており、記事は無料で読めます。もちろんこうした英字新聞を購読することもできます。また、NHK の英語ウェブサイトでは、英語ニュースを映像または音声で聴くことができます。

英字新聞は難しくて読めないという場合でも、英語で天気予報をチェックするぐらいなら難しくないかもしれません。気象庁ウェブサイト英語版のコンテンツ "Daily Forecasts" では、英語の天気予報を見ることができます。米 Yahoo! にも、日本の詳しい天気予報が掲載されており役に立ちます(ただし、Yahoo!では、気温は摂氏ではなく華氏です)。

インターネットにしても、ブラウザを英語にすることや、ホームページ(ここでは、ブラウザを起動した時に最初に表示されるページ)を英語ページにすることもできます。

携帯電話の表示も、機種によっては英語にできるはずです。

日記をつけたり、ちょっとしたメモをとったりする時も、英語にするとか。

私はこうした工夫を試みていますが、語学力向上の効果はどうか、実ははっきり分かりません。英字新聞や英語ニュースであれば、効果は出ていそうです。

2011年3月6日日曜日

敢えて定義の難しいネイティブ英英を使い、ボキャビルに?

■ ノンネイティブ向け英英とネイティブ向け英英

英英辞典には、英語を母国語としない人を対象としたものと、ネイティブ向けのものがあります。

前者は、例えば『ロングマン現代英英辞典』や『オックスフォード現代英英辞典』『コウビルド(新)英英辞典』などで、日本の一般の書店でも、やや大きなところであれば店頭で手に入ります。

後者はネイティブにとっての国語辞典で、日本の書店なら、洋書コーナーで見かけることがあります。カシオやセイコーの一部電子辞書に搭載されている『オックスフォード(新)英英辞典』や『オックスフォード米語辞典』『コンサイス オックスフォード英英辞典』などはこれに該当します。

私たち日本語ネイティブの英語学習者の場合、上級者でない限り、ノンネイティブ向けの使用をすすめられるのが一般的です。その理由の一つは、ノンネイティブ英英の定義には語彙制限があり、例えば『ロングマン』なら原則2,000語、『オックスフォード』なら原則3,000語といった限られた語彙数で語義が易しく示されているからです。分からない英単語を調べたのに、その定義にまた分からない単語があるといったことが避けられます。

■ 定義が難しいネイティブ英英を使い、単語を関連付けて覚える?

ですが、語彙増強を意識して、敢えて定義が難しいネイティブ英英を使ってみるのはどうだろうかと考えることがあります。単語を関連付けて覚えるのに役立つのではないかと思うのです。

例えば、ネイティブ英英の一つ Merriam-Webster's Collegiate Dictionary で dictionary という単語を引いてみると、

a reference source in print or electronic form containing words usu. alphabetically arranged along with information about their forms, pronunciations, functions, etymologies, meanings, and syntactical and idiomatic uses

などと書かれてあります。ここで、例えばもし etymology や syntax という単語が分からないという人の場合、さらに引き直しが必要になります。しかし、ここで dictionary と関連づけて、etymology と syntax を覚えようとすればどうでしょう。さらに、etymology と syntax を引き直し、またここで分からない単語が出てくれば、それもまた覚えようとすればどうでしょう。未知の単語を次々と関連付けて覚えることができます。

もっとも、私はこういう英英辞典の使い方はあまりしてはいないのですが……。ネイティブ英英は、語法や用例が私たちにとってあまり詳しくないのも、使いこなしにくい理由の一つです。

2011年2月28日月曜日

iTunes と iPod shuffle で英語のリスニング

私もこの前からようやく iTunes を使って Podcast をダウンロードし、英語の学習に役立てるようになりました。

iTunes と言うと、私のような iPod を持っていない者には関係ないソフトだろうと漠然と考えていました。しかし、実は iTunes は、iPod を持っていようがいまいが、パソコン上で無料でも利用できるものだったのでした。

iTunes の何が便利かというと、これで Podcast を購読(購読といっても無料のものも多い)していれば、新しい音声or動画ファイルを自動的にダウンロードしてくれることです。

iTunes Store を見ると、人気 Podcast には英語関係のものが多くリストされています。利用者のかなりの割合を、英語学習者が占めていることがうかがえます。私にしても、iTunes ではもっぱら英語関係の Podcast を聴いて、リスニングのトレーニングをしています。ここのところは、米公共放送の PBS のニュースや The Economist の無料 Podcast を聴くことが多いです。PBS はスクリプトがついているのがよいです。

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Apple iPod shuffle 2GB シルバー MC584J/A 【最新モデル】特に最近は、いつでもどこでも英語の Podcast を聴けるよう、iPod まで買いました。最も安い iPod shuffle(第4世代)というもので、価格は4,000円台です(右の写真、Amazon.co.jp へのアソシエイトリンク付)。

iPod shuffle は液晶画面がついていないのでどれを再生するか選べない(選曲ができない)という声をネット上で見かけることがありますが、少なくとも私が購入した第4世代では、必ずしもそのようなことはありません(確かに液晶画面はありませんが)。VoiceOver という音声読み上げ機能を使えば、少々不便ではありますが、ある程度の選択はできます。

すでに1ヶ月以上 iPod shuffle を使っていますが、よくも悪くも本当に小さくて軽い携帯プレーヤーだなと感じます。携帯性には非常に優れているのですが、反面、誤ってどこかに落としてしまっても気づきません。

2011年2月21日月曜日

間違って買った『入門ビジネス英語』のテキスト

NHKラジオ『実践ビジネス英語』のテキストを買うつもりが、間違って『入門ビジネス英語』を買ってしまいました。相変わらずのドジです。

ですが、せっかくなので『入門』のテキストを読んでみることにしました。その感想を書きます。なお、私はNHKラジオ「実践ビジネス英語」はよく聴いているのですが、「入門」の方はほとんど聴いたことがありません。

■ Today's Key Expressions(今日の重要表現)

まず、Today's Key Expressions(今日の重要表現)に、スピーキングで使えそうなものが多いと感じました。『入門』に出てくる語彙は全体的に私にはやさしく思われるのですが、それでも私のようなインプット中心に勉強を進めている者にとって、ここで紹介されている重要表現は、口をついては出てきません。こうした表現が口をついて出てくるまで、音読反復練習をすると面白そうです。

なお、3月号では、これまでの重要表現の総復習が載っていて、初めて買った私にはお買い得感があります。

■ 「ビジネス英語」とは、ビジネスパーソンに求められる英語力とは何ぞや

それから、『入門』は、かなりビジネスを意識した内容で、まさしく「ビジネス英語」です。『実践』は、「ビジネス英語」というよりはむしろ、「職場でアメリカの時事問題について雑談英語」といった風情があります(『実践』の Vignette に出てくる登場人物は、仕事よりも雑談しているが中心に描かれています)。

もっとも、『実践』の杉田敏講師は、今月号のテキスト「はじめに」の中で、「一般の英語とまったく異なった形の『ビジネス英語』というのは、存在しなくなってきたのです」「ビジネスパーソンにしても、いつも利益計算、交渉やプレゼンテーションばかりしているわけではありません」と述べています。

そもそもビジネス英語というカテゴリーが成立するのか、ビジネスパーソンに求められる英語力とはどういうものなのか、分からなくなってきました。「入門」のアプローチが正しいのか、「実践」が正しいのか。もっとも、どちらにしても、今の私にとっては関係ない話ですが……。

2011年2月14日月曜日

英英辞典の略称

※ Amazon.co.jp へのアソシエイトリンクを貼っています。

[学習用英英辞典]

■ OALD (Oxford Advanced Learner's Dictionary または Oxford Advanced Learner's Dictionary of Contemporary English)

日本では『オックスフォード現代英英辞典』の名でも知られます。初期の版の編纂者の名前から Hornby という言い方をする人もいます。学習用英英辞典の老舗で、近年では電子辞書によく搭載されています。

■ LDOCE または LDCE (Longman Dictionary of Contemporary English)

日本では『ロングマン現代英英辞典』の名でも知られます。語彙制限(2,000語)を初めて採用した分かりやすい辞書です。

■ LAAD (Longman Advanced American Dictionary)

日本では『ロングマン現代アメリカ英語辞典』の名でも知られます。LDOCE の単純な米語版ではないとは聞きますが、使ったことがないので詳しくは分かりません。

■ CCAD(Collins Cobuild Advanced Dictionary)

日本では『コウビルド(新)英英辞典』の名でも知られます。文定義、コーパスの活用などの点で、かなりユニークな辞書です。

■ CALD (Cambridge Advanced Learner's Dictionary)

よく知りません。すみません。

■ MED または MEDAL (Macmillan English Dictionary for Advanced Learners)

日本では『マクミラン英英辞典』の名でも知られます。赤い辞書です。

■ MWALD (Merriam-Webster's Advanced Learner's English Dictionary)

日本では『メリアム・ウェブスター英英辞典』という名でも販売されています。緑の辞書です。

[ネイティブ用英英辞典~イギリス、Oxfordファミリー編]

■ OED (Oxford English Dictionary)

■ SOD または SOED (Shorter Oxford English Dictionary)

■ ODE (Oxford Dictionary of English)

■ NOAD (New Oxford American Dictionary)

■ COD (Concise Oxford English Dictionary)

■ POD (Pocket Oxford English Dictionary)

[ネイティブ用英英辞典~アメリカ編]

■ WNID (Webster's New International Dictionary)

■ MWCD (Merriam-Webster's Collegiate Dictionary)

■ RHWUD (Random House Webster's Unabridged Dictionary)

■ RHWCD (Random House Webster's College Dictionary)

■ WNWCD (Webster's New World College Dictionary)

■ AHD (The American Heritage Dictionary)

■ AHCD (American Heritage College Dictionary)

2011年1月2日日曜日

やさしいひきこもり英語-bleak, seclude ほか

■ bleak [形 adj]

The future is bleak「将来は暗い」などという使い方をします。あるいは、名詞を修飾して bleak outlook「暗い見通し」などという使い方もします。

■ seclude [他動 vt]

seclude(人)from(物、人)などという使い方をし、「(人)を(物、人)からひきこもらせる、隔離させる、隠遁させる」という意味です。seclude myself だと、「ひきこもる」という意味になることもあります。日本のひきこもりを説明するのに、この単語が使われることもあります。

語源を見ると、se(離れて)とclude(閉じる)。このあたりは、前回取り上げた Instant Word Power にも出てきます。

■ dispirit [他動 vt]

「(人)を落胆させる、希望を失わせる」といった意味です。dispirited、dispiriting という形でも見ます。dis(反意)と spirit((人)を元気づける)を合わせた語です。

■ introvert [名 n]

「内向的な人」。intro(内)と vert(向く)。反対は extrovert(外交的な人)。

■ angst [名 n]

不安。自分の人生や将来に対する不安、自分の置かれている状況に対する不安、ほか。ドイツ語由来の言葉。

■ soft skills

対人関係能力。なんだか苦手な言葉です。日本語でも「ソフトスキル」とカタカナで言うことが稀にあります。

■ sling ... out

「(人)を放り出す」。用例。sling Hikikomori out of the house「ひきこもりをその家から放り出す」

■ immure oneself

「ひきこもる」。in(内)+ mure(壁)。seclude とは違い、日本のひきこもりを表現するのにこの言葉が使われる例は、ちょっと見かけません。immure 自体は他動詞で、(人)を閉じ込めるの意味。

■ tout bien ou rien

「全てをうまくやり遂げるか、さもなければ何もやろうとしないか」。フランス語由来の言葉です。完ぺき主義なのでしょうか。