2010年9月22日水曜日

日本史上の人物の姓名の順番

日本人の名前を英語で表記する場合、名前を先に、苗字を後にする場合を多く見かけます。例えば富重洋(とみしげ・ひろし)という名前の場合、英語なら Hiroshi Tomishige となります。ただ、最近の学校教育では Tomishige Hiroshi としているものが増えているとも聞きます。

しかし、これが日本の歴史上の人物についてとなると、話は少し違ってきます。Tomishige Hiroshi と、苗字を先にする場合が多いことを最近知り、不勉強の私は驚きました。その理由までは、今の私には分かりません。

日本史上の人物では、例えば「武田大膳太夫晴信入道信玄」という長い名前の人が時々いますが、この場合、どこが苗字でどこが名前だろう、英語ではどう表記すればよいのだろうと悩んでしまいます。これが、Takeda Daizen no Tayu Harunobu Nyudo Shingen と、そのままの順番が許されるのであれば、分かりやすいです。

それにしても、苗字・名前の順番が英語表記でも一般的な日本史上の人物とは、いったいいつの時代の人までを言うのでしょうか。とりあえず、Google ブックスで、いつの時代の人までが苗字・名前の順番で表記されることが多いのか、調べてみました。

[菅原道真]

Sugawara no Michizane:約6,900件 Sugawara Michizane:約4,940件 Michizane Sugawara:約666件

[北条時宗]

Hojo Tokimune:約2,160件 Tokimune Hojo:約210件

[徳川家康]

Tokugawa Ieyasu:約24,400件 Ieyasu Tokugawa:約4,690件

[坂本龍馬]

Sakamoto Ryoma:約4,120 件 Ryoma Sakamoto:約238件

[伊藤博文]

Ito Hirobumi:約31,800件 Hirobumi Ito:約4,610件

[尾崎行雄]

Ozaki Yukio:約9,840件 Yukio Ozaki:約4,840件

[東条英機]

Tojo Hideki:約10,900件 Hideki Tojo:約13,200件

[岸信介]

Kishi Nobusuke:約9,360件 Nobusuke Kishi:約7,440件

[田中角栄]

Tanaka Kakuei:約12,200件 Kakuei Tanaka:約16,400件

[竹下登]

Takeshita Noboru:約4,890件 Noboru Takeshita:約9,200件

東条英機から苗字が後で、これ以降時代が下るほど苗字が後の割合が高いです。ただ、岸信介は苗字が前です。どうもこのあたりが境目のようです。

2010年9月2日木曜日

日本のサブカルチャー、英字新聞を読んで知る

ラブプラス+私は子どもの頃こそ漫画やテレビゲームが好きでしたが、今やサブカルチャーにはほとんど興味を持っていません(ただし、大衆歌謡、特に演歌・歌謡曲は例外)。ひきこもりの人には、漫画やアニメ、ゲームが好きな人が多いとも言われているようですが、少なくとも私に限ってはそうでもありません。

ですが、海外の英字新聞で日本のサブカルチャーが紹介されると、つい読んでしまいます。サブカルチャー自体に関心があるというよりはむしろ、日本の文化が海外でどう紹介されているかが興味深く思えるからでしょう。

昨夜、アメリカの経済紙 Wall Street Journal アジア版のウェブサイトを開いたら、トップページに、"Only in Japan, Real Men Go to a Hotel With Virtual Girlfriends" という見出しと、ゲームの美少女キャラ画像が大きく出ていて、びっくりして読んでしまいました。日本の恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス+』や、それに夢中になる日本の若い男性、そしてゲーム製造会社とタイアップした熱海が取り上げられていました。なお、WSJ はこのニュースを動画でも配信したほか、ブログ "Japan Real Time" にも掲載、さらには紙面版でも大きく取り上げるなど、かなり大きく扱っています。

何年か前にも、たしかアメリカの新聞を読んで、日本のサブカルチャーを知った経験があります。yaoi という言葉が出てきて、若い男同士の恋愛模様(肉体関係含む)を描いた漫画が日本の一部の若い女性(女の子?)の間で流行っているという内容でした。私はこれを最初読んだ時は信じられなくて、自分の英語読解力がまだ不十分だから読み間違えたのではないかと思ったほどです。

英字新聞を読まなければ、こうしたことを知ることはなかったでしょう。ただ、あまり日本のことが面白おかしく書かれ、海外に発信されてしまうようなことになったら、いい気分はしません。