2011年4月6日水曜日

私は英文を訳して読んではいないぞ

私が英字新聞や洋書を読んでいることを知ると、私が英文を訳して読んでいると思い込む人が時々いて、驚かされます。

しかし、そうしたことは原則していません。私は英文は英文のまま理解して読んでいるのです。英英辞典を積極的に活用しています。例外的に、よほど難しいと感じる構造の文章に出会った場合などは、和訳してみることがありますが、普通はわざわざ和訳はしません。

というのも、第一に、英語を日本語に訳して読む癖をつけると、英文を読むのに時間がかかってしまうと考えるからです。英字新聞なんて読みたい記事が山ほどあるのに、いちいち訳して読んではいられません。第二に、英語で書かれたことを日本語に訳して理解するのは、根本的に限界があるからです。第三に、翻訳しながら読む癖がついてしまうと、リスニングの際にも翻訳してしまう癖がついてしまいそうだからです。翻訳しながらリスニングをすると、速度の速いものにはついていきにくくなります。最後に、私は別に通訳や翻訳家を志望しているわけではないからです。

* * * * * * * * * *

それにしても、どうしてこのような誤解を何度も受けてしまうのでしょう。

こうした思い込みをする人は、概して、高校や大学等を卒業すると同時に英語の勉強も卒業し、それ以降、ほとんどあるいは全く英語の勉強をしていない人です(それが悪いというつもりは、もちろんありません)。

推測ですが、これは学校教育が関係しているのではないかと思います。おそらく彼ら彼女らが学校で受けた英語の授業(特にリーディング)は、与えられた英文を訳す作業が主だったのでしょう。このため、英文を読むというと、訳読のことと思い込んでいるのではないかというのが、私の見立てです。

もっとも、もしこうした誤解を受けてしまったとしても、私に不利益になることはないので、気にする必要もないのかもしれません。

※ 別に私は、英文和訳全否定論者ではありません。

0 件のコメント: