ニート(NEET)。
もとはイギリスの言葉で、"Young people not in Education, Employment or Training" の略です。字義通り言えば、教育、雇用、職業訓練、いずれにもない若者のことですが、日本ではこれに加えて、求職活動をしていないということが要件に挙げられます。
厚生労働省は、ニートに近い概念として「若年無業者」を、年齢15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない者と定義しています。非労働力人口とは、15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を除いた者です。完全実業者とは、仕事がなく、仕事を探していた者で、仕事があればすぐに就ける者を言います。
「ニート」と「ひきこもり」の違いについては、色々な人が色々な考えを持っているようですが、私はひきこもりは多くの場合、ニートの一部と考えています。ひきこもり者の多くは、教育、雇用、職業訓練、いずれにもないでしょう。
■ ひきこもりながら英語を勉強していてもニートか
では、ここで問題です。私のような、自宅でひきこもりながらもNHKのラジオ英語講座などを活用して英語の勉強をしている者は、ニートに含まれるのでしょうか?
自宅での英語学習が「教育」や「職業訓練」に含まれるかどうかがポイントだろうと思います。これが教育や職業訓練だと、定義により、ニートではないということになります(ただし、厚労省の定義する「若年無業者」には含まれます)。しかし、職業訓練ではないとなると、これはやはりニートだということになります(「若年無業者」にも含まれます)。
この点については、私は結論が出ていません。自分から問題を持ち出しておいて、なんですが…。ただ、もともとニートという用語は労働政策上の問題意識から出たものなので、このことが何かヒントになるかなとは思います。
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