英語が得意な人というと、英語がペラペラに話せる人をイメージする人がどうも多いように感じます。
「中学から学校で何年間も英語を勉強したにもかかわらず、英語は話せない。学校の英語の勉強は役に立たない」という声を私などはわりとよく耳にしますが、これなども、英語を話す技能に注目が集まっている証拠でしょう。
しかし、いくら英語を流暢に話せても、英語を聞き取ることができなければ、会話は成り立ちません。また、いくら会話ができても、英語の文書が読めないとか、英文の書き方が分からないという人がいれば、果たしてその人は英語が得意な人ということができるのかどうか、疑問が残ります。
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英語には、4つの技能があります。聞く(リスニング)、話す(スピーキング)、読む(リーディング)、書く(ライティング)です。英語が得意な人とは、「話す」だけでなく、その他3つの技能も万遍なくよく身についている人のことを言うのだろうと私は考えています。
これらの技能のうち、一つが身につくようになると、他の技能も相対的に向上するということもあるかもしれません。例えば、「聞ければ話せる」というように、「聞く」力が伸びれば「話す」力も伸びるということがあるかもしれません。
ただ、これは私見ですが、それぞれの技能を鍛えるには、それぞれの技能別の特別な訓練が必要ではないかと思います。「聞ければ話せる」といっても、「話す」ための特別な訓練はやはり必要でしょう。私などは英語を少しなら聞くことができても、話すこととなると全くだめです。また、事実かどうか分かりませんが、TOEIC には「話す」「書く」のテストがなく(最近は、この2技能を測るテストもできましたが)、TOEIC で高得点をとっても、英語をうまく話せないという人もいると聞きます。
私が中学高校にいた頃の学校の英語教育といえば、英語を「読む」ための教育が最も重点的になされ、「話す」ための教育は全くといっていいほどなされませんでした。ですから、学校の勉強だけを真面目に続けていれば、英語をある程度読めるようにはなりましたが、話せるようにはなりませんでした。
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