ベストセラーとなった野口悠紀雄『「超」勉強法』で、英語の勉強法の一つとして、教科書を丸暗記する方法が紹介されました。なんでも、20回も音読すれば、文章を自然に覚えてしまうというのです。
それで、私も試してみたことがあります。私が好んで聴いていたNHKラジオ「ビジネス英会話」(現「実践ビジネス英語」)のテキストを20回音読してみました。自分にはちょうどよいレベルの教材でしたし、音読にはほどよいボリューム、内容も私には面白かったので、無理なく音読暗誦できるだろうと思えたからです。
ところが、文章を覚えるまでには至りませんでした。20回で足りなければ50回、それでも駄目なら100回と音読を繰り返しました。最終的に130回以上音読したのですが、テキストの内容は丸暗記どころか、ほとんど頭には入りませんでした。テキストの100回以上音読はしばらく続けたのですが、いつまで経っても同じ結果でした。
音読は、漫然とやっていたわけではありません。記憶に定着するように、少しずつ間を空けて試みるなど、工夫はしていたつもりでした。にもかかわらず、この結果です。
野口氏は20回音読で暗誦できたようですが、私は仮にその10倍の200回読んでも、テキストを暗誦できた自信はありません。私は頭が悪すぎるのでしょうか。それとも、野口氏が頭が良すぎたのでしょうか。
結局、テキストの音読暗誦は、自分には向かないのだと判断し、やめてしまいました。もしかしたら500回、ないし1,000回音読すれば暗記できたのかもしれませんが、それだけの回数テキストを音読する時間があれば、別の勉強方法を試した方が効率的ではないかと思われたからです。ですが、また音読暗誦を試してみようかと考え始めているところです。
2 件のコメント:
脳の記憶の仕組みとしてよく知られるものに、
記憶は時間に対して忘却曲線に沿って消滅するという事があります。
この事実に基づけばおそらく、テキストの音読に際して、その音読1回1回にかかる時間が長すぎたものだと考えられます
つまり、1セクション、1センテンスと区切って音読を
行えば暗記もできたのではないでしょうか
理にかなったご意見、ありがとうございます。考えてもいませんでした。今度音読を行う時は、さらに試行錯誤してみます。
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