2011年3月6日日曜日

敢えて定義の難しいネイティブ英英を使い、ボキャビルに?

■ ノンネイティブ向け英英とネイティブ向け英英

英英辞典には、英語を母国語としない人を対象としたものと、ネイティブ向けのものがあります。

前者は、例えば『ロングマン現代英英辞典』や『オックスフォード現代英英辞典』『コウビルド(新)英英辞典』などで、日本の一般の書店でも、やや大きなところであれば店頭で手に入ります。

後者はネイティブにとっての国語辞典で、日本の書店なら、洋書コーナーで見かけることがあります。カシオやセイコーの一部電子辞書に搭載されている『オックスフォード(新)英英辞典』や『オックスフォード米語辞典』『コンサイス オックスフォード英英辞典』などはこれに該当します。

私たち日本語ネイティブの英語学習者の場合、上級者でない限り、ノンネイティブ向けの使用をすすめられるのが一般的です。その理由の一つは、ノンネイティブ英英の定義には語彙制限があり、例えば『ロングマン』なら原則2,000語、『オックスフォード』なら原則3,000語といった限られた語彙数で語義が易しく示されているからです。分からない英単語を調べたのに、その定義にまた分からない単語があるといったことが避けられます。

■ 定義が難しいネイティブ英英を使い、単語を関連付けて覚える?

ですが、語彙増強を意識して、敢えて定義が難しいネイティブ英英を使ってみるのはどうだろうかと考えることがあります。単語を関連付けて覚えるのに役立つのではないかと思うのです。

例えば、ネイティブ英英の一つ Merriam-Webster's Collegiate Dictionary で dictionary という単語を引いてみると、

a reference source in print or electronic form containing words usu. alphabetically arranged along with information about their forms, pronunciations, functions, etymologies, meanings, and syntactical and idiomatic uses

などと書かれてあります。ここで、例えばもし etymology や syntax という単語が分からないという人の場合、さらに引き直しが必要になります。しかし、ここで dictionary と関連づけて、etymology と syntax を覚えようとすればどうでしょう。さらに、etymology と syntax を引き直し、またここで分からない単語が出てくれば、それもまた覚えようとすればどうでしょう。未知の単語を次々と関連付けて覚えることができます。

もっとも、私はこういう英英辞典の使い方はあまりしてはいないのですが……。ネイティブ英英は、語法や用例が私たちにとってあまり詳しくないのも、使いこなしにくい理由の一つです。

0 件のコメント: