衆議院選挙が終わり、国会の議席配分が大きく変わりました。選挙前には、新党も次々に立ち上がりました。そこで、日本の政党の英語名を改めてまとめてみます。
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■ 自由民主党(Liberal Democratic Party)
世界各国で見られる政党名で、特に "Liberal Democratic Party of Japan" と呼ぶこともあります。英字新聞ではよく LDP という略称で書かれてあります。
■ 公明党(New Komeito)
"Fair Party" とか "Clean Party" などと英訳しそうになりますが、これが正しいです。"New" がついているのは、新進党に合流したときに、一度解党したからでしょうか?
□ 民主党(The Democratic Party of Japan)
米国など世界各国で見られる政党名ですが、"of Japan" がついています。英字新聞では、よく DPJ という略称表記を見ます。
□ 日本維新の会(Japan Restoration Party)
政党の公式ロゴに、英語名が表記されています。restoration は「元に戻す」というような意味で、the Restoration と書くと「王政復古」です。明治維新を the Meiji Restoration というので、そこからこうした英語名にしたのでしょう。
□ みんなの党(Your Party)
同党のウェブサイトのドメインは、www.your-party.jp です。参議院ウェブサイトの表記も Your Party ですし(衆議院ウェブサイトは現在一部閲覧不可)、英字新聞でもこう訳されているので、たぶんこれで間違いないだろうと思います。
□ 日本未来の党(Tomorrow Party of Japan)
公式ウェブサイトの最下部に、Copyright (c) 2012 日本未来の党[Tomorrow Party of Japan] All Rights reserved. の記載があります。新党結成間もない頃は、Japan Future Party という英訳がメディアでよく見られました。
□ 日本共産党(Japanese Communist Party)
"Communist" には「共産主義者」という意味のほかに、形容詞で「共産主義の」という意味もあるそうです。
□ 社会民主党(Social Democratic Party)
世界各国で見られる政党名です。
□ 国民新党(The People's New Party)
"The People's" は「国民の」、"New Party" は「新党」。
□ 新党大地(New Party Daichi)
公式ウェブサイトの最下部に、Copyright(C)2012New party DAICHI All Rights Reserved の記載があります。
□ みどりの風(Green Wind)
なかなか英語表記が見つからなかったのですが、参議院ホームページに Green Wind と書かれてあるのを発見しました。
□ 新党改革(New Renaissance Party)
改革クラブ時代は Japan Renaissance Party と名乗っていました。
※ 無所属(Independent)
「無所属」と言うとどこにも所属していないという印象を受けますが、"Independent" と言うと独立して活動しているという印象を受けます。
2012年12月18日火曜日
2012年7月3日火曜日
やさしいひきこもり英語-recluse, socially inept ほか
■ tranquilizer, tranquiliser, tranquillizer(英) [名 noun]
不安を鎮める薬のことです。精神安定剤、鎮静剤、トランキライザー。
■ inertia [名 noun]
人の態度を指して、不活発とか、無気力といった意味に使われることがあります。in(否定)と art(skill)を合わせた inert の名詞形です。
■ recluse [名 noun]
隠遁者。世捨て人。人を避け、一人で住んでいる人です。re(再び)+cluse(閉じる)。
ひきこもりを表現するのにこの言葉が使われることがありますが、多くのひきこもりは一人で住んでいるわけではないので、少し違うような気もします。
■ demoralize [他動 transitive verb]
(人の)やる気をくじく、自信を失わせる。
■ disown [他動 transitive verb]
(家族などと)縁を切る、勘当するという意味があります。用例。The parents disowned their Hikikomori son.「その両親は、ひきこもりの息子を勘当した」
■ unemployable [形 adjective]
技能や資質が足りないために、雇用に適さない。
■ self-deprecating [形 adjective]
卑下した。自分の能力や実績を低く評価している様です。
■ despondent [形 adjective]
(人が)落胆した。 かなり望みを失った状態です。be despondent about... とか、be despondent over... といった使われ方をすることがあります。
■ socially inept
社会性のない。inept は、技量が欠けているとか、不器用なという意味です。inept の語源はラテン語で、否定の接頭語 in と「適した」を意味する aptus を合わせた語からきています。
■ have butterflies (in one's stomach)
直訳すると蝶が胃の中にいることですが、何かをする前に不安で落ち着かない、ナーバスになることです。
不安を鎮める薬のことです。精神安定剤、鎮静剤、トランキライザー。
■ inertia [名 noun]
人の態度を指して、不活発とか、無気力といった意味に使われることがあります。in(否定)と art(skill)を合わせた inert の名詞形です。
■ recluse [名 noun]
隠遁者。世捨て人。人を避け、一人で住んでいる人です。re(再び)+cluse(閉じる)。
ひきこもりを表現するのにこの言葉が使われることがありますが、多くのひきこもりは一人で住んでいるわけではないので、少し違うような気もします。
■ demoralize [他動 transitive verb]
(人の)やる気をくじく、自信を失わせる。
■ disown [他動 transitive verb]
(家族などと)縁を切る、勘当するという意味があります。用例。The parents disowned their Hikikomori son.「その両親は、ひきこもりの息子を勘当した」
■ unemployable [形 adjective]
技能や資質が足りないために、雇用に適さない。
■ self-deprecating [形 adjective]
卑下した。自分の能力や実績を低く評価している様です。
■ despondent [形 adjective]
(人が)落胆した。 かなり望みを失った状態です。be despondent about... とか、be despondent over... といった使われ方をすることがあります。
■ socially inept
社会性のない。inept は、技量が欠けているとか、不器用なという意味です。inept の語源はラテン語で、否定の接頭語 in と「適した」を意味する aptus を合わせた語からきています。
■ have butterflies (in one's stomach)
直訳すると蝶が胃の中にいることですが、何かをする前に不安で落ち着かない、ナーバスになることです。
2012年5月28日月曜日
【PR】学校で話せない子~場面緘黙(かんもく)症【PR】
家では普通に話せるのに、幼稚園や学校に行くと、何も話せなくなってしまう子たちがいます。それも、単なる引っ込み思案や内弁慶といったレベルではなく、何か月や何年といった長期間、こうした状態が続くのです。ひどいと、学校のトイレに行けなかったり、満足に動くことすらままならなかったりします。
中には、思春期、青年期になってもこうした状態が改善されない人もいます。
このように、特定の場面で話ができない状態を、場面緘黙(かんもく)症といいます。医学の世界では、特に選択性緘黙(selective mutism)という用語が使われることが多いです。最近できた新語ではなく、もともとは1934年に Moritz Tramer が最初に用いた術語で、日本では高木四郎氏が1951年におそらく取り上げたのがおそらく最初です。
彼ら彼女らはわざと話さないのではなく、話ができないのです。その原因については研究が行われていますが、不安が関係していることで専門家の見解は一致しているようです。一つの不安障害と位置付けられることも多いです。
話ができないと、学業に支障が出たり、社会性の発達が阻害されたりといった問題が起こります。また、何らかの二次障害にかかる場合もあります。
「そのうち、自然によくなる」として放置される場合もありますが、症状が固定化する恐れもあり、早期発見・早期介入が必要です。ですが、発話を強要するとかえって不安が高まり、話せなくなってしまいます。むしろ不安をやわらげることが必要です。
詳しくは関連サイトへ。
[関連サイト]
◇ かんもくネット(新しいウィンドウで開く)
◇ かんもくの会(新しいウィンドウで開く)
◇ 場面緘黙症Journal(新しいウィンドウで開く)
[関連記事(姉妹ブログ・場面緘黙症Journalブログ)]
◇ 5月は場面緘黙症啓発月間です(新しいウィンドウで開く)
* * * * * * * * * *
Hundreds and thousands of children are unable to speak in school or kindergarten, although they speak freely at home. They are more than just shy but unable to utter a sound over months to years. In more severe cases, they are unable to move their bodies freely.
It is not necessarily a childhood problem. The problem may extend through adolescence and into adulthood.
The condition is called selective mutism, a recognized medical disorder.
They are sometimes misunderstood as manipulative, defiant, or passive aggressive. But most researches seem to think SM is anxiety-related condition.
SM can interfere with school achievement or social development. Some cases develop secondary disorders.
Contrary to the popular belief, children with SM are not necessarily "grow out of it." If untreated, their symptoms can persist for years. So, early detection and intervention is crucial. But the crux of the treatment is to reduce sufferers' anxiety, not force to talk.
For more details, visit the website below.
Selective Mutism Group ~ Childhood Anxiety Network
(new window open)
Selective Mutism Center
(new window open)
Smira - Selective Mutism Information & Research Association
(new window open)
The Selective Mutism Journal[Japanese]
(new window open)
中には、思春期、青年期になってもこうした状態が改善されない人もいます。
このように、特定の場面で話ができない状態を、場面緘黙(かんもく)症といいます。医学の世界では、特に選択性緘黙(selective mutism)という用語が使われることが多いです。最近できた新語ではなく、もともとは1934年に Moritz Tramer が最初に用いた術語で、日本では高木四郎氏が1951年におそらく取り上げたのがおそらく最初です。
彼ら彼女らはわざと話さないのではなく、話ができないのです。その原因については研究が行われていますが、不安が関係していることで専門家の見解は一致しているようです。一つの不安障害と位置付けられることも多いです。
話ができないと、学業に支障が出たり、社会性の発達が阻害されたりといった問題が起こります。また、何らかの二次障害にかかる場合もあります。
「そのうち、自然によくなる」として放置される場合もありますが、症状が固定化する恐れもあり、早期発見・早期介入が必要です。ですが、発話を強要するとかえって不安が高まり、話せなくなってしまいます。むしろ不安をやわらげることが必要です。
詳しくは関連サイトへ。
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Hundreds and thousands of children are unable to speak in school or kindergarten, although they speak freely at home. They are more than just shy but unable to utter a sound over months to years. In more severe cases, they are unable to move their bodies freely.
It is not necessarily a childhood problem. The problem may extend through adolescence and into adulthood.
The condition is called selective mutism, a recognized medical disorder.
They are sometimes misunderstood as manipulative, defiant, or passive aggressive. But most researches seem to think SM is anxiety-related condition.
SM can interfere with school achievement or social development. Some cases develop secondary disorders.
Contrary to the popular belief, children with SM are not necessarily "grow out of it." If untreated, their symptoms can persist for years. So, early detection and intervention is crucial. But the crux of the treatment is to reduce sufferers' anxiety, not force to talk.
For more details, visit the website below.
Selective Mutism Group ~ Childhood Anxiety Network
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Selective Mutism Center
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Smira - Selective Mutism Information & Research Association
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The Selective Mutism Journal[Japanese]
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2012年3月19日月曜日
この日本語、英語にも同じ表現がある!
美しい日本語……と思っていた言葉が、実は英語にも同様の表現があったことに気づき、驚いたことがあります。今回は、そんな言い回しを集めてみました。なお、またそういう表現を思い出したら、第二弾、第三弾の記事を書くかもしれません。
■ raise the white flag 「白旗を揚げる」
降参の際に白旗を揚げるのは、国際的に通じます。日本では、古くは『日本書紀』に白旗を挙げて降伏する描写があります。ですが、由来はどこなのでしょうか。
■ cold sweat「冷や汗」
Merriam-Webster's Collegiate Dictionary によると、cold sweat の初出は1582年だそうです。一方、『精選版日本国語大辞典』によると、1681年刊の『西鶴大矢数』 には「ひや汗」という言葉が見られるそうです。当時、日本に英語が輸入されたとは考えにくいですし、逆もそうです。ということは、偶然でしょうか。
■ grit one's teeth「歯を食いしばる」
苦境にあって歯を食いしばってこらえる。必ずしも本当に歯を食いしばるわけではなく、比喩的な表現です。『精選版日本国語大辞典』によると、これと同義の 「歯を食い合わす」という表現が、平安時代に成立した『色歯字類抄』に登場するそうです。少なくとも、英語が日本に輸入されたものではないのかもしれませ ん。
■ question of time「時間の問題」
英語に、 question of time という表現があります。字義通り、「時間の問題」という意味です。こうも日本語と同じ表現があると、もしかすると「時間の問題」は英語の訳語ではないかと も思えてきます。ですが、はっきりしたことは私には分かりません。なお、a matter of time という表現もあります。
■ landslide victory「地滑り的勝利」
選挙結果を伝える報道で、おなじみの表現です。
■ the former ... the latter ... 「前者は…後者は…」
好きな表現です。
■ raise the white flag 「白旗を揚げる」
降参の際に白旗を揚げるのは、国際的に通じます。日本では、古くは『日本書紀』に白旗を挙げて降伏する描写があります。ですが、由来はどこなのでしょうか。
■ cold sweat「冷や汗」
Merriam-Webster's Collegiate Dictionary によると、cold sweat の初出は1582年だそうです。一方、『精選版日本国語大辞典』によると、1681年刊の『西鶴大矢数』 には「ひや汗」という言葉が見られるそうです。当時、日本に英語が輸入されたとは考えにくいですし、逆もそうです。ということは、偶然でしょうか。
■ grit one's teeth「歯を食いしばる」
苦境にあって歯を食いしばってこらえる。必ずしも本当に歯を食いしばるわけではなく、比喩的な表現です。『精選版日本国語大辞典』によると、これと同義の 「歯を食い合わす」という表現が、平安時代に成立した『色歯字類抄』に登場するそうです。少なくとも、英語が日本に輸入されたものではないのかもしれませ ん。
■ question of time「時間の問題」
英語に、 question of time という表現があります。字義通り、「時間の問題」という意味です。こうも日本語と同じ表現があると、もしかすると「時間の問題」は英語の訳語ではないかと も思えてきます。ですが、はっきりしたことは私には分かりません。なお、a matter of time という表現もあります。
■ landslide victory「地滑り的勝利」
選挙結果を伝える報道で、おなじみの表現です。
■ the former ... the latter ... 「前者は…後者は…」
好きな表現です。
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