2009年11月5日木曜日

あるシャイな17歳からの相談

イギリスの新聞 Daily Telegraph のウェブサイトで、興味深い記事を見つけました。

現地時間2009年11月2日に掲載された(電子版で確認)"I’m a gay teenager in turmoil over my failure to make friends or start a relationship" という記事です。

友達作りができない、悩んでいるという17歳のシックス・フォーム・カレッジの男子生徒が、Lesley Garner 氏(ジャーナリスト、アーティスト)に相談をし、同氏が紙面上で答えるという内容です。

こうした人に対するアドバイスとなると、(少なくとも)私がよく見るのは、「お前は甘えている」などと相談者を非難し、自分自身が変わらないと事体は好転しないと指摘し、「自分を変えるよう努力しろ!」と説教をする(ただし、具体的にどう努力をすれば良いかは教えない)というものです。

これに対し、Garner 氏のアドバイスは違います。まず、"I am very sorry that you feel so confused and lonely..." と、相談者に共感の姿勢を示しています。その上で、相談者自身が変わるよう努力する必要があることを指摘しつつも、具体的にどう努力すればよいかを懇切丁寧に教えています。その努力の方法も、相談者の事情を考慮しない難しいものではなく、まずは易しいことから始められるものです。

もし私が同じような相談を受けた場合は、Garner 氏の対応を参考にしようと思います。

それにしても、この相談者、(友達がいないので)自由時間は、家でパソコンやゲームをするばかりだそうで、日本でいうひきこもりの気があるように感じます。日本のみならず、イギリスにもこういう若者がいるんですね。しかも記事を読む限り、相当数いるようです。

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