2010年1月4日月曜日

やさしいひきこもり英語-gentleman, skeleton in the closet

■ gentleman

gentleman というと、「紳士」という意味がよく知られています。

実はこの gentleman には、「働く必要のない、高い社会階級に属する人」という意味もあります。ちゃんとした言い方をすれば、「有閑階級の人」となるのでしょうが。

働かなくても暮らしていけるという意味では、現代日本のニートと重なる部分もあるようにも思えます。もっとも、各種実態調査等によれば、ニートは必ずしも経済的に豊かな家庭から生まれるものではありません。玄田有史氏らが行った「青少年の就労に関する研究調査」(内閣府、2005年)によると、2000年代に入ると、ニートはむしろ経済的に貧しい家庭から多く生まれています。一方、厚生労働省が行った「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」(2007年)では、ニートを持つ家庭の経済状況は様々です。

なお、gentleman at large というと「定職のない人」、gentleman of the road というと「路上生活者」という意味です。どうして gentleman からこのようなイディオムが派生するのでしょうか。

■ skeleton in the closet(cupboard)

直訳すれば「戸棚の中のがいこつ」。しかしこれはイディオムで、「知られたくない家庭の秘密」のような意味です。

Every family has a skeleton in the cupboard「どんな家庭にだって、他人に知られたくない秘密がある」という文をよく見かけますが、この文章を検索すると、なぜか非英語圏のページがやたらとヒットします。

ひきこもっている息子というのも、隠しておきたい家庭の秘密でしょうね。私って、がいこつだったのでしょうか。

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