Pocket Oxford American Dictionary という辞書を Amazon.co.jp で発見、インターネットで調べてもあまり情報が見つからないので、かえって興味を持ち、円高のこのチャンスに買ってみました。まだ使い始めて間もないのですが、この辞書について書ける範囲で書いてみます。
一言で言うと、やはりというか、Pocket Oxford English Dictionary(POD) の米語版といったところです。内容が POD とよく似ています。一部の定義や囲み記事中の語法解説などは、POD と全く同じです。Pocket と名乗りながら全然ポケット大ではないのも、POD と同じです。
ですが、一部の定義は POD に比べると若干詳しくなっています(POD の定義は非常に簡潔です)。用例も POD よりやや多いです。発音記号も、大体の単語に表示してあります。その一方で、語源やスペリングの解説欄はありません。
辞書はペーパーバックで、しかも、縦横の尺が POD よりも大きいです。机上でページを広げたまま置いておくことができます。
価格は POD よりもやや安いですが、これはペーパーバックだからでしょう。辞書の内容そのものは POD より劣るとか内容が際立って少ないとか、そうした印象は私は受けません。
POD と同様、ネイティブ向け英英辞典としては定義が分かりやすいですし(個人的には、定義が簡潔すぎる POD よりも分かりやすい)、用例も少しあるので、POD よりも読みやすいです。ペーパーバックというのも私には使いやすいです。
もっとも、これでも我々英語非ネイティブには、学習用として使うには語法の解説、用例が少ないです。学習用には、やはり Oxford Advanced Learner's Dictionary(OALD)などの非ネイティブ向け学習英英が最適でしょう。こうした学習英英を使う段階よりさらに上を目指す人が、最初の一歩として、今回の POAD や POD を使うと面白いかもしれません。
今後、もっと使い続けると、違った感想を持つかもしれません。
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◇ Pocket Oxford English Dictionary